USB Type-Cケーブル1本で接続可能な軽量14型モバイル液晶「ThinkVision M14」を試すモバイルディスプレイの道(1/4 ページ)

» 2019年08月30日 07時30分 公開
[山口真弘ITmedia]

 近頃、モバイルタイプのサブディスプレイが人気を集めている。画面サイズはノートPCに合わせた11型〜15.6型が中心で、接続方式はUSBやD-Sub 15ピン、HDMIとさまざまだったが、ここ1〜2年でUSB Type-C接続のモデルが相次いで登場し、一気に主役の座に躍り出た印象だ。

 USB Type-Cであれば、映像信号の伝送はもちろん、給電も含めて1本のケーブルでまとめられて互換性も高い。さらに製品によってはPC→ディスプレイだけではなくディスプレイ→PCへの給電という、通常とは逆の給電方法も可能になる。

 今回紹介するレノボの「ThinkVision M14」もその1つで、同社のノートPC「ThinkPad」シリーズと組み合わせることを前提にした、USB Type-C接続のIPS液晶ディスプレイだ。画面解像度は1920×1080ピクセルで、パネルサイズは14型となる。

 今回メーカーから機材を借用できたので、この7月に発売された「ThinkPad X1 Carbon(2019)」と組み合わせてのレビューをお届けする。

ThinkVision M14 レノボのモバイルディスプレイ「ThinkVision M14」(右)

ディスプレイ部はiPad Proより薄いわずか4mmでしかも軽量

 パッケージには製品本体の他、USB Type-Cケーブル、さらに持ち運び用のポーチが付属している。同種の製品はUSBだけでなくHDMIを搭載した製品も多く、接続方法ごとにケーブルが添付されているが、本製品はType-Cケーブルに一本化されているのでシンプルで無駄がない。

ThinkVision M14 本体は狭額縁になっており、左右方向は約7mm。タッチ操作には対応しない
ThinkVision M14 背面はスタンドも含めてシンプルなデザインで無駄がない
ThinkVision M14 本体とUSB Type-Cケーブルのみで駆動する。ACアダプターは不要だ
ThinkVision M14 持ち運び用のポーチも付属する。厚みがあるしっかりとした作りだ

 本体を取り出してまず驚くのが、その薄さだ。本製品は、ディスプレイとそのスタンド部がL字構造になっているが、ディスプレイ部は公称わずか4mmということで、薄型で知られる現行のiPad Pro(5.9mm)よりもスリムだ。

 スタンドの奥行きは実測91mmあり、安定性は高い。角度は無段階に調整できて使い勝手も良好だ。折りたたんだ状態ではディスプレイとの間に段差ができてしまうが、これは致し方ないだろう。

ThinkVision M14 スタンドを折りたたんだ状態を横から見たところ。ディスプレイ部の薄さが分かる
ThinkVision M14 12.9型iPad Pro(右)と比べても本製品のディスプレイ部(左)の方が薄い
ThinkVision M14 スタンドを折りたたんだ状態ではディスプレイとの間に段差ができる。指をひっかけてスタンド部を開く
ThinkVision M14 スタンドは0〜90度の範囲で、角度は無段階に調整できる。ヒンジもしっかりとした作りだ

 次のページでは、インタフェースを見ていく。

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