以上のように、本製品は軽さや薄さ、ThinkPadとのマッチング、さらに使い勝手に至るまで、ThinkPadユーザーにとって実に魅力的な1台だ。個人的にはパネル面が非光沢であることもポイントが高い。
今回はThinkPad X1 Carbon(2019)との組み合わせで試しているが、高さは実測12mmの範囲で調整可能なので、これ以外のThinkPadとの組み合わせでも、少なくとも画面の下端をそろえるのは容易だ。価格も3万円台前半(原稿執筆時の直販価格は税込み3万3048円だった)ということで、コストパフォーマンスも非常に高い。
ライバル製品と違い、縦向きでの利用が考慮されていないことや、USB Type-CのみでHDMI非対応であることは知っておいた方がよいが、これは機能を絞り込んだ結果であって、欠点というわけではない。ミニマルな機能こそ本製品の魅力であり、もしこういった機能が必要ならば、最初から他の製品を当たった方がよいだろう。
ちなみに実際に使う前は、現在主流の15.6型より一回り小さいことを危惧していたが、ノートPCでのマルチディスプレイは、画面サイズよりもノートPCとどれだけ高さやベゼル幅がそろっているかが、ストレスなく使うためのポイントとなる。
それゆえ14型と15.6型という画面サイズの差は、試していて特に気にならなかった。安心してお勧めできる製品ゆえ、同じような疑問を持っている人には、参考にしてもらえれば幸いだ。
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