スタンド左側面には、USB Type-Cポートに加えて明るさ調整ボタンとブルーライトカットボタン、右側面にはUSB Type-Cポートと電源ボタン、ケンジントンロック用の穴が並んでいる。USB Type-Cポートが両側にあることから、配置の自由度は高い。
また、本製品側にノートPCの電源アダプターをつなぐことで、Type-Cケーブルを介してノートPCへの給電もできてしまう(パワーパススルー機能)。このあたりのシームレスさはさすがUSB Type-Cといったところだ。
本製品のもう1つの特徴は「軽さ」だ。現在、売れ筋のノートPC用サブディスプレイは、15.6型が多くを占めるが、重量は概ね1kg前後、軽さを売りにしたモデルでも800g程度はある。ここまで重量があるとモバイルPCとほぼ変わらず、常時持ち歩くのはややちゅうちょする。
しかし本製品は重量の公称値が約570g(評価機は実測値で約610gあった)と軽く、かつ同時に持ち歩く付属品もType-Cケーブル1本で済むのでかさばらない。最小限の荷物で、出先でのマルチディスプレイを実現させたい場合にぴったりだ。付属ポーチの重量(約121g)は考慮するとして、この軽さなら常時バッグに入れっぱなしという使い方もありだろう。
利用にあたっては、Type-CケーブルでPCをつなぐだけで、面倒なインストール作業などは一切必要ない。物理的に接続したあと、Windowsでディスプレイの設定画面を開いて、画面の「拡張」か「複製」かを選ぶだけだ。あとは利用環境に応じて、表示倍率を125%や、150%に変更すればよい。
画面は14型のワイドサイズということで、今回組み合わせている同社のThinkPad X1 Carbon(2019)と全く同じだ。横に並べても画面の高さがほぼ完全にそろう。前述の表示倍率についても、同じパーセンテージにすれば、画面内までぴったり左右がそろった状態になる。
この両者、ベゼル部分の質感は若干違っているのだが、高さが同じせいで全く気にならない。きちんと高さがそろったマルチディスプレイがどれだけ快適かを痛感させられる。
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