東芝は8月4日、同社が保有していたDynabookの株式の全数をシャープに譲渡したことを発表した。これにより、Dynabookはシャープの完全子会社となった。
企業としてのDynabookのルーツは、東芝のPC事業にある。東芝は2016年4月、事業構造改革の一環として、PC事業を会社分割で子会社の東芝情報機器に譲渡し(参考記事)、東芝情報機器は「東芝クライアントソリューション(TCS)」に社名を変更した。
その後、2018年10月にシャープがTCSの株式の80.1%を取得し子会社化し(参考記事)、2019年1月から「Dynabook」と社名を変更した(参考記事)。
シャープによるDynabookの完全子会社化は、東芝からTCS株式を譲受する際に結んだ契約に盛り込まれていた「コールオプション(株式の買い増し請求権)」を行使した結果となる。シャープは2021年度(2021年4月)から新しい中期経営計画のもと事業を推進する予定となっている(参考リンク:PDF形式)。
東芝クライアントソリューションが「Dynabook」に社名変更 3年後の株式上場を目指す
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東芝がPC事業分社化 法人向けを中核に、個人向けは国内で継続Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.