ここからは内部のスペックを見ていきたい。
CPUはAMDのRyzen 5 4500Uだ。Zen 2アーキテクチャを採用した第3世代Ryzen Pro 4000 Uシリーズに属する。6コア6スレッドで、動作クロックは2.3GHz〜4.0GHzとなっている。ノートPC向けのCPUの中でもコストパフォーマンスがよく、グラフィックス機能もRadeon GraphicsとCPU内蔵ながら高い性能を備える。
メインメモリは最大16GBまで搭載可能だ。評価機(PC-VKP23WDGS6J7)はPC4-21300(DDR4-2666)対応の4GB×2の合計8GBという構成だったが、現状はオンボードでの提供となる。
評価機のストレージは、256GBのM.2 NVMe SSDを搭載していた。CrystalDiskMarkによるベンチマークテストを実行したが、PCIe 3.0対応のNVMe SSDとしては良好なスコアだ。ただし直販サイトでのカスタマイズでも512GBが上限となっており、映像や画像などを保存したい場合には、外部ストレージを用意した方がよい。
続いて、ベンチマークテストを行った。まずはCPUの実力を測るCINEBENCH R23から見ていこう。スコアは、マルチコアで5502pts、シングルコアでは1124ptsという値だった。試しに筆者の所有するCore i7-9750Hで測定したところ、マルチコアで6617pts、シングルコアで1043ptsとなり、6コア12スレッドのCore i7-9750H(2.6GHz〜4.5GHz)よりもスコアが低いものの、シングルコアの値では、7nmの製造プロセスを採用したRyzen 5 4500Uの方がいいスコアとなった。
続いては、一般的なビジネスアプリケーションを使ったPCMark 10だ。こちらではCPUがCore i5-7200U(2コア4スレッド、2.5GHz〜3.1GHz)、グラフィックス機能はIntel HD Graphics 620、メモリが4GBという一昔前のPCと比較してみたが、こんなにも差がつくのだろうかというところだ。3年くらい前に買ったPCを持っているのなら、これだけの差がついているので、そろそろ買い換えを検討した方がいい。
最後に、グラフィックス関連のテストを行った。
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