以上、ざっとポイントを紹介したが、やはり本製品の利点は軽さだ。実測701gという重量は、同社の13.3型モバイルディスプレイ「LCD-CF131XDB-M」(実測693g)に匹敵しており、少しでも荷物を軽くしたいユーザーにとっては格好の製品だ。製品選びの上で重要なファクターになることは間違いない。
一方で多少気になるのは、前述のOSDメニューの使いづらさに加えて、スタンドが金属製の1枚のプレートゆえ、本製品を立てたまま手前に引っ張って移動させる場合など、デスク面に傷をつけないか気を使うことだ。必要に応じ、スタンドの接地面にビニールテープなどを貼った方が、より安心して使えるだろう。
また一体型スタンドは横幅が狭いため、他社製品によくあるカバー兼用スタンドに比べ、左右方向に倒れやすい。特に本製品はボディーが軽量なので、ケーブルを引っ掛けると転倒した拍子に本体が吹っ飛ぶ事態に陥りかねない。なるべく不安定な場所におかないように注意したいところだ。
実売価格は税込みで3万円台半ばと、価格の下落が著しい15.6型クラスのモバイルディスプレイの中ではやや高価だ。品質面は文句なしで、かつ3年間という長めの保証期間も付属するが、ボディーの軽さ、およびACアダプターが添付されるなどHDMIを優先した仕様であることを除けば目立った特徴があるわけではないので、どこに価値を見出すかが、大きなポイントになるだろう。
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