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内蔵ペンでタブレットとしても使える2in1モデル「ASUS Chromebook Detachable CM3」を試す発売記念キャンペーンで税込み3万5800円(2/2 ページ)

» 2021年03月17日 12時00分 公開
[田中宏昌ITmedia]
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使い勝手の良いフレックスアングルスタンドカバー

 PC本体のボディーサイズは約255.44(幅)×167.2(奥行き)×7.9(厚さ)mmで、実測値は約507gとAmazonのFire HD 10(約498g)に近い。後述する背面カバーとスタンドを兼ねるフレックスアングルスタンドカバーを取り付けると約673.5g、さらにデタッチャブルキーボードを装着すると約910gとなる。

 液晶ディスプレイは10.5型で、画面解像度は1920×1200ピクセルと広い。10点のマルチタッチ操作の他、4096段階の筆圧検知をサポートしたスタイラスペン「ASUS USI Pen」も付属する。

 グレア処理のため画面への映り込みはあるが、低反射処理が施されており、上下/左右方向の視野角も広く色の反転もほぼない。

ASUS Chromebook Detachable CM3 1920×1200ピクセル表示に対応した10.5型の液晶ディスプレイはグレア処理となっている。192万画素のインカメラが上部中央にある
ASUS Chromebook Detachable CM3 充電式の「ASUS USI Pen」は本体に収納できる。15秒の充電で45分利用可能だ
ASUS Chromebook Detachable CM3 細身のペンは重量が約6.5gと軽く、ボタンも用意されていないシンプルなもの。ペン先は交換可能になっている
ASUS Chromebook Detachable CM3 最大4096段階の筆圧検知をサポートする

 ユニークなのは、本体背面にマグネットで取り付けられるフレックスアングルスタンドカバーだ。800万画素のアウトカメラが約1.5mm出っ張っており、段差をなくすと同時に背面をカバーしてくれる。ミリタリーグレード(MIL-STD-810H)に準拠しており、多少手荒な扱いをしてもカバーしてくれそうだ。

 さらに縦方向にも横方向にも自立できるスタンドとして機能するので、横位置での動画鑑賞、縦位置でのメモ書きやWebの閲覧も快適に行える。ペンを使って書き込んでも後ろに倒れることもなく、しっかりと自立してくれるので使い勝手は良好だ。

 フレックスアングルスタンドカバーの重量は約167.5gある。PC本体と併せた重量は約673.5gと、タブレットとしてはやや重いが、傷を防ぐのとファブリック素材の手触りの良さを考えると、常時装着しておいてもいいだろう。

ASUS Chromebook Detachable CM3 フレックスアングルスタンドカバーを本体背面に取り付けた状態。ミネラルグレーのファブリック素材を採用する
ASUS Chromebook Detachable CM3 フレックスアングルスタンドカバー(左)を外したところ。エルゴリフトヒンジを採用した田の字型になっており、縦方向にも横方向にもスタンドとして機能してくれる
ASUS Chromebook Detachable CM3 縦位置での利用例。スタンドは無段階に調整できるが、最大で90度近くまで開く(横位置も同様)

コンパクトにまとまったデタッチャブルキーボードも標準で付属

 PC本体の底面にある専用端子とマグネットで接続するデタッチャブルキーボードを取り付ければ、見た目は一気にSurface Go 2に近くなる。キーボード面を床面とフラットにして使ったり、本体に吸着させて約6度の角度をつけてキー入力をしやすくしたりできるのも、Surfaceシリーズと同様だ。

 なお、デタッチャブルキーボードの重量は約238gで、PC単体と組み合わせた重量は約743.5gとなる。

ASUS Chromebook Detachable CM3 JIS配列の78キーボードを採用する。キートップのサイズは横13.5mm、縦12.5mmと小型ながら成人男性でもムリのない入力が行える。タッチパッドのサイズは横96mm、縦49.5mmと横長で、ジェスチャー操作もサポートする。

 キーピッチは約17.5mm、キーストロークは約1.5mmとコンパクトなサイズながらうまくまとまっている。不規則な配列もなく、一部のキーを除いてほぼ均等なサイズになっており、キーボード面を浮かせた状態でキー入力をしてもあまりしならない。

 ただし、浮かせた状態で激しく入力すると、カチャカチャという入力音がやや耳障りなので、静かな場所ではキーボード面を持ち上げず、床面に密着させると音を軽減できる。

ASUS Chromebook Detachable CM3 このようにキーボード面を床面と同じにすることでキー入力の音を軽減できる
ASUS Chromebook Detachable CM3 フレックスアングルスタンドカバーと同じように、デタッチャブルキーボードも裏側はファブリック素材で覆われている

 一方で、インタフェースは完全に割り切っている。右側面に給電を兼ねたUSB Type-C(USB 2.0)端子と3.5mmのマイク/ヘッドフォンのコンボ端子があるのみだ。USB Type-Cは外部ディスプレイ出力をサポートしている。最大解像度は1440×900ピクセルとされているが、試しにフルHD(1920×1080ピクセル)対応の液晶ディスプレイに接続したところ、問題なく表示された。

ASUS Chromebook Detachable CM3 天面にアレイマイクと1W×2のステレオスピーカーを内蔵する
ASUS Chromebook Detachable CM3 底面はデタッチャブルキーボードを接続するための専用端子と溝がある
ASUS Chromebook Detachable CM3 左側面に電源ボタンと音量スイッチが用意されている
ASUS Chromebook Detachable CM3 右側面に充電とデータ転送、画面出力に対応したUSB Type-C端子と、3.5mmのマイク/ヘッドフォン兼用端子が並ぶ

安価ながら使いやすくまとまった注目の1台

 Chrome OSにはGoogleが定める自動更新ポリシーがあるが、本製品は2028年6月までOSアップデートの自動更新に対応しており、末永く利用できるという点でも安心感が高い。さらに一般販売向けでは初となるゼロタッチ登録対応モデルとしても注目できるだろう。

 同社のWindows PCと同じようにサポートサービスの「あんしん保証」(製品購入後30日以内にMyASUSにユーザー登録が必要)に対応するのも心強い。

ASUS Chromebook Detachable CM3 メーカー登録を済ませるだけで数々のサポートが受けられる「あんしん保証」。より内容が充実した有料版もあるので必要に応じて検討したい

 直接のライバル機としては、レノボ・ジャパンの「IdeaPad Duet Chromebook」が挙げられる。10.1型のデタッチャブルモデルで、ファブリック素材が採用されているのも近しいが、本機の方が画面サイズを含めて基本スペックが若干高く、カバー込みの重量も軽くなっている。

 ここで取り上げたCM3(128GB eMMC)は税込み5万800円と、一部の量販店やオンラインストアで2万円台後半〜3万円前後で人気を博したIdeaPad Duet Chromebookにはおよばないが、3月17日から4月8日まで、一部のショップで発売記念キャンペーンとして3万5800円で発売される。IdeaPadの対抗馬としても大いに気になる1台だ。

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