新工場が稼働するのは2024年のことだが、遅れていた7nmプロセスの量産立ち上げも見通せるようになった。2023年に投入される予定の第12世代となるだろうIntel Coreの「Meteor Lake」(開発コード名)が7nmプロセスで生産されるという。
今後、Intelプロセッサの性能向上、消費電力あたりのパフォーマンスは予定通りに上がっていくことが期待できるが、より柔軟な製品が登場することも期待できる。
というのも、ファウンドリー事業の立ち上げとともに、ゲルシンガー氏はIntel Coreの他社ライセンスも行うとアナウンスしたからだ。
例えばMicrosoftが「Surface」に搭載するx86プロセッサを、周辺インタフェースなどと合わせて設計し、Intelに生産委託するといった(現在はArmコアで行っているような)独自SoCの開発が可能になる。GPUを別途設計、あるいは調達して独自SoCとパッケージに封入といったことも、やろうと思えば可能になるはずだ。
もちろん、これはブレードサーバなどにも応用できるため、クラウドを提供しているGoogleなどの企業は自社のクラウドアーキテクチャに最適化したサーバ向けSoC、あるいはエッジコンピューティングなどを設計できるようになる。
PCトレンドを作り出す源泉となっているIntelだけに、彼ら自身の製品が改善されていくことも期待したいところだが、こうした他社設計のSoCが登場することで、採用製品の多様化が進むことも同時に期待したいところだ。
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