アプリを起動するとカメラの一覧画面が表示され、その中から映像を見たいカメラをタップすることで、スマホの画面上にリアルタイムの映像が表示される。リアルタイムと言っても数秒〜十数秒遅れだが、クラウド経由なので仕方がない部分だ。
カメラの向きを変えるには、画面を直接スワイプする。本製品は左右方向に360度、上下に90度のパンチルトに対応しているので、カメラの周囲のあらゆる方向を見ることができる。
もっとも、毎回スワイプで向きを変えるのは面倒だ。そこで本製品には、4つの方向をあらかじめプリセットする機能が用意されている。
例えば部屋の扉の方角は「プリセット1」、窓は「プリセット2」といった具合に設定しておけば、タップするだけですばやくそちらを向いてくれる。カメラの設置場所が決まったら、まずはこれを行っておくとよい。またこの4つとは別に、ホームの位置に戻る機能もある。
この他、カメラが左右方向にすばやく回転し、周囲の状況をさっと確認できるオートパンなる機能も用意されている。手動でスワイプした場合と異なり、わずか数秒で360度を見渡せるので、侵入者が意図的にカメラの視覚に回り込むのもまず不可能だ。室内で飼っているペットが部屋のどこにいるかをチェックしたい場合などに有効だろう。
過去映像をチェックする機能としては、動体ないしは音声を検知したタイミングにマーカーを自動的に付与する他、1時間置きにスナップショットを撮る機能が用意されている。静止画のキャプチャ、動画の書き出しにも対応する。標準で用意されている機能としては、競合製品と比べてもかなり豊富だ。
さらに有料のサブスクリプションとして、AIを利用し人体やペット、車両などのオブジェクトを検出する機能や、人の転倒、フェンス越え、画面上のモノの持ち去りを検出する機能などが用意されている。
有料とはいえ、「動いたら知らせる」「音が聞こえたら知らせる」にとどまらない、高度な使い方にも対応するのは、他の製品にないメリットだ。ただし防水/防じんに対応していないので、屋外での利用には不向きな点は注意したい。画角も100度ということで、監視用途のネットワークカメラとしては、そこまで広いわけではない。
続いて、スマートディスプレイでの利用を試してみた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.