Google Homeと連携する純正ネットワークカメラ「Google Nest Cam」ってどんな製品?【導入編】山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/3 ページ)

» 2021年08月26日 06時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

 Googleから、Nestブランドの見守りカメラ「Google Nest Cam」が登場した。屋内だけでなく屋外にも設置でき、スマートフォンもしくは同社のスマートディスプレイ「Google Nest Hub」を使って撮影した映像を見られるのが特徴だ。

 Google Homeと連携できるWebカメラは、既にサードパーティーから多数リリースされているが、純正品である本製品はそれらとどのような違いがあるのだろうか。今回は導入編として、外観を中心とした特徴的な機構をチェックしつつ、インストールの手順までを紹介する。

Google Nest Cam 「Google Nest Cam(バッテリー式)」。Google Storeの直販価格は税込み2万3900円とやや高価だ

屋内/屋外問わずさまざまな場所で利用可能

 パッケージはカメラ本体、土台となるプレートの他、壁面取り付け用の部品一式で構成されている。後述する卓上スタンドや屋外用のACアダプターは、別キットとしての提供となっており、設置場所に合わせて組み合わせる形だ。

 外観はよくある屋外型のネットワークカメラの形状だが、本製品がユニークなのは、カメラとプレートがマグネットで吸着する仕組みを採用していることにある。この仕組みにより、ボールジョイントの製品にはない、自由自在な角度調整を可能にしている。

Google Nest Cam 標準キットに含まれる付属品一式。本体の他にマグネットプレート、壁用プレート、ケーブル、電源アダプター、壁面取り付けネジ、壁用アンカーと多彩だ
Google Nest Cam カメラ本体。おわん型の形状が特徴だ
Google Nest Cam プレートとはマグネットで吸着しているだけで、このように取り外せる
Google Nest Cam 近づけるとバチンと吸着する。かなり強力で、容易には引き剥がせない
Google Nest Cam こうした構造ゆえ、角度調節の自由度は高い(実際にはここにケーブルを挿す必要がある)

 もっとも吸着しているだけなので、屋外に設置していた場合、悪意のある第三者に本体だけを持ち逃げされる恐れもなくはないが、実際にはそうした可能性は低いと考えられる。理由はいくつかあるが、プレートにカメラを数cmまで近づけるとマグネットがバチンと勢いよく吸着するほど強力なため、そう簡単に外れるわけではないのがまず1つある。

 また、本製品にはバッテリーが内蔵されており、ケーブルを抜いた状態でも映像を送信し続ける。つまりWi-Fiの圏内にあるうちは、犯人の姿がバッチリ取得できてしまう。重要なのは盗まれないことなので「盗まれても見つけられる」という方向性なのは少々疑問はあるが、製品を知っている人は、まず手出しをしようとは思わないだろう。

 とはいえ、カジュアルないたずらを防ぐ意味でも、屋外ではなるべく手が届きにくい高所に取り付けた方がよい。さらに、本製品は耐水/防じん性は備えているものの防水ではないため、雨が直接かかる場所への設置も避けたい。製品ページには、そうした特性が紛らわしく見える写真もあるので、購入前にしっかり把握しておこう。

Google Nest Cam 右上の壁用プレートを、右下のネジおよびアンカーを使って壁面に取り付けてから、カメラの台座にあたるマグネットプレートをはめ込む構造だ
Google Nest Cam 本来の取り付け手順とは逆だが、本体から見てネジはこのように取り付ける形になる
Google Nest Cam 電源ケーブルのコネクターは専用形状だ
Google Nest Cam コネクターの向きは決まっており、天地を逆にして取り付けることはできない
Google Nest Cam 電源はUSB経由で、付属のアダプターから給電する
Google Nest Cam 屋外利用を前提に、自宅の外壁にはわせるためのキット「Google Nest Cam 防塵・防滴ケーブル」(税込み3900円)もオプションとして用意されている。こちらはACアダプターで、USBからの給電ではない

 次にオプション製品のスタンドを見ていこう。

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