Googleから、スマートスピーカー「Google Home」の後継モデル「Google Nest Audio」が登場した。ライバルにあたるAmazonの「Echo」が1年ごとにモデルチェンジを行っていることを考えると、2016年の米国での発売以来、4年ぶりとなる新モデルの投入は遅すぎたくらいだ。
既にGoogleのスマートスピーカーは「Nest」ブランドに統一されているが、新しく「Nest」ブランドを冠した本製品は、従来のGoogle Homeとどのような違いがあるのだろうか。これまでとの違いを中心にレビューをお届けする。
本製品は、直立したシルエットこそ従来モデルと同様だが、これまでのGoogle Homeよりも、第3世代以前のAmazon Echoに近いデザインになっている。Google Homeは斜めにカットされた天板に、音量調整などを行うためのタッチUIを搭載していたが、本製品はボディーを覆うファブリック素材が上部まで包み込んでいる。
では音量調整をどうやって行うのかというと、本体上部の隅をタップすればよい。左上をタップすると音量が下がり、右上をタップすると音量が上がる。音量の大小は、本体正面にある4つのLEDの点灯状況で把握できる。このLEDは、ウェイクワードに反応した時や、応答中にも点灯する。
このような仕組みは、小型モデルである「Google Nest Mini」とそっくりだ。Google Nest Mini、およびその前世代に当たるGoogle Home Miniの利用経験があれば、すぐに使い方になじめるだろう。重量は約1.2kgとそこそこ重いため、タップすることで置き場所がずれる問題もない。
ただし、このLEDは正面からしか見えないので、前後/左右どの方向から見ても円形LEDの点灯状況を把握できるAmazonのEchoに比べると、ウェイクワードがきちんと聞き取られたか分かりづらい。基本的にはウェイクワードへの反応は応答音で把握し、LEDは補助的に用いた方がよいだろう。
続いて、セットアップ手順を見ていこう。
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