Googleから新しく発売された「Google Nest Mini」は、これまでの「Google Home Mini」のニューモデルに相当する、小型スマートスピーカーだ。
Nestブランドへと一新されたこの製品、外観が従来モデルにうり二つであるため、単なるマイナーチェンジに思われがちだが、筆者に言わせると、従来モデルから買い替えるだけの価値が十分にあるモデルだ。2週間ほど使い込だので、従来モデルとの違いを中心に紹介する。
球体を押しつぶして平たくしたような外観は、従来のGoogle Home Miniと全く同じ。今回購入したカラー(Chalk)については、色は同じながら粗い布の目が若干異なるのだが、並べなければ違いは分からない。
もっとも、細部ではいくつも変更点がある。1つは電源コネクターが、これまでのMicro USBから独自形状に変わったことだ。これまではMicro USBであることを生かして、別のUSB電源アダプターから給電したり、USB延長ケーブルを使ったりなどのカスタマイズが可能だったが、本製品では不可能になった。
ちなみに競合に当たるAmazonの「Echo Dot」も、最新モデルで同様にMicro USBから独自コネクターへの変更が図られている。いずれも消費電力が増したのが理由のようだが(従来モデルは9W、本製品は15W)、USBならではの汎用(はんよう)性が失われてしまったのは少々残念だ。ちなみに、本体サイズと比べてびっくりするほど長い電源ケーブル(1.5m)はそのままである。
もう1つ、大きな違いとしては、壁掛けが可能になったことが挙げられる。本体の底面にフックを引っ掛けるための穴が設けられており、これを使って壁面に設置できる。これまでサードパーティーからも別売の壁掛けキットが販売されていたほどで、ニーズとしてはそこそこありそうだ。
またこれと関連し、壁面への取り付けで本体の向きが天地逆になっても、左右ボタンの役割やLEDの向きをスマートフォンアプリから180度反転させられる。
セットアップは従来と同じく、スマホアプリから行う。Voice Matchなどの設定があるぶん、AmazonのEchoシリーズよりも画面数は多いが、同時に発売されたディスプレイ搭載型の「Nest Hub Max」のように、設定完了かと思ったらまだ続きがあってくじけそうになる複雑さはない。
セットアップが完了すると、アプリのホーム画面に本製品が追加される。以下、主要な画面をスクリーンショットで紹介しよう。

アプリを起動すると本製品の検出が実行され、見つかればこのように表示される(画面=左)。タップして先に進む。家を選択した後、製品がきちんと認識できているか音を鳴らして確認する。続いて本製品を使う部屋を指定する(画面=右)
ネットワーク、Googleアシスタントの設定を行った後、アシスタントの音声を1(女性声)もしくは2(男性声)から選択する(画面=左)。音楽サービス、動画サービスを選んだ後に、Google Duoによる音声通話を行うかを選択する(画面=右)生まれ変わった新モデルの使い勝手はどうなのだろうか。
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