さて本製品の大きな特徴は、大きく改良されたインタフェースだ。どこが変わったのか、順に見ていこう。
1つは、本体の上面をタップすることで、音楽を一時停止できるようになったことだ。元々、この機能は従来モデルでも実装されていたが、アップデートで機能が変更され、側面長押しに切り替わった経緯がある。ただ本製品は軽量ですべりやすいため、側面を長押しするとなると本体の位置が動いてしまうことは必至で、使い勝手は必ずしもよくなかった。
その点、本製品は本体上面をタップすれば再生が止まるので、非常に重宝する。実際に使ってみると分かるが、この機能があるとないとでは、使い勝手が全く異なる。この機能があるだけで買い替えてもよいと思うほどだ。
ただし、従来モデルで実装されながらアップデートで廃止された、上面長押し=呼びかけの代わりになる機能は、今回も実装が見送られている。
もう1つ、本体側面をタップして音量を調整する機能には、手をかざした段階でそれを検知し、LEDを点灯させるギミックが追加された。
本製品は向きが分かりにくいデザインゆえ、側面をタップしたつもりが微妙に前寄りだったり、後ろ寄りだったりして、操作に失敗することがある。それらを防いでくれるこのLEDは地味ながら便利だ。物理的に目印をつけるだけで済むところ、わざわざ超音波センサーを仕込み、点灯/消灯を制御できるようにしたところが、いかにもGoogleらしい。
また本製品は、スピーカー機能も大きな進化を遂げている。これまでは、音楽を再生していても箱の中にこもったような音だったのが、本製品では広がりのある音が出るようになった。製品ページによると低音が2倍に増強されたとのことで、マルチスピーカー機能を使って従来モデルと交互に再生すると、その違いがはっきりと分かる。
正直なところ、従来モデルではボディーサイズからしてこれ以上の音の改善は難しいだろうと考えていたのだが、ここまでよくなるものかと驚かされる。元々、音楽再生向けとは決して言えない本製品だが、この音ならばストリーミング再生はもちろん、スマホの外部スピーカーとしても使ってみようという気にさせられる。
一方で、気になるところもある。
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