Windows 11がうまく動かない 「Windows 10」に戻すにはどうすればいい?

» 2021年10月12日 20時30分 公開
[井上翔,ITmedia]

 Windows 11がリリースされて1週間が経過した。Windows 10を搭載するPCでは、新しいモデルから順次「Windows Update」を介して配信される。要件を満たしている場合は、通知を待たずに「インストールアシスタント」または「インストールメディア」を使ってアップグレードすることも可能だ。いずれの場合も、適用は任意である。

 Windows 11自体は、Windows 10をベースに開発されているため、従来のアップグレードと比べるとトラブルが発生することは少ない。しかし、AMDプロセッサにおけるパフォーマンス低下など既知の問題も発生している。また、微妙に変更された部分の影響で、ソフトウェアがうまく動かない事例も報告されている。

 「どうしてもWindows 10に戻したい!」という場合はどうすればいいのだろうか。この記事では、Windows 10からアップグレードしたWindows 11をWindows 10に“戻す”方法を紹介する。

Windows 11 Windows 11のデスクトップ

方法1:アップグレードを「ロールバック」する(時間制限あり)

 Windows Updateなどを使ってWindows 10からアップグレード(上書きインストール)した場合、インストール日から10日以内であればWindows 10に「ロールバック(書き戻し)」できるようになっている。手順は以下の通りだ。

  1. 「設定」を開く
  2. 「システム」の中にある「回復」をクリック(タップ)
  3. 「回復オプション」の中にある「復元」をクリック
  4. Windows 10にロールバックする理由を答えて「次へ」をクリック
  5. アップデートのチェックについて聞かれたら「行わない」をクリック
  6. 注意事項を読んだら「次へ」をクリック
  7. サインイン(ログイン)パスワードに関する注意を読んだら「次へ」をクリック
  8. 「Windows 10に復元する」をクリック
  9. しばらく待つ(数回再起動されることがある)

 復元のプロセスが完了すると、Windows 10のログイン画面が表示される。

ダメなパターン Windows 10からアップグレードした場合、回復オプションに「復元」が用意される。しかし、これを使ってWindows 10にロールバックできるのはアップグレードから10日以内となる。10日を経過すると、画像のようにロールバックできなくなる

 ロールバックに当たって、ストレージ(HDD/SSD)に保管されているデータは保持される。ただし、以下のデータは保持できないので、必要に応じてバックアップを取るなどした上で、ロールバック後に再設定しよう。

  • バージョンアップ後にインストールしたアプリや更新プログラム(一部を除く)
  • バージョンアップ後に追加/変更したシステム設定

方法2:OSを再インストールする

 アップグレードから10日を経過した場合は、Windows 10を再インストールする必要がある。再インストールに当たっては「回復ドライブ」「メーカー指定のリカバリーメディア」「インストールメディア」のいずれかを利用する。

 いずれの場合も、ストレージからデータを全消去することになるので、必要なデータは事前にバックアップしてから作業するようにしたい。

回復ドライブを使う

 Windows 10/11をプリインストールするPCは、原則として「回復ドライブ」をリカバリーメディアとして利用する。Windows 10にアップグレードする前に作成した回復ドライブがある場合は、それを使ってWindows 10を再インストールできる。

 回復ドライブからの起動方法はPCによって異なる。取扱説明書やサポートサイトから確認しよう。

回復ドライブに関する注意

  • 利用しているPCにWindows 10を再インストールするには、Windows 11にアップグレードする前に作成した回復ドライブを使ってください(Windows 11環境で回復ドライブを作成すると、Windows 11が適用されてしまいます)
  • Windows 10環境で作成した回復ドライブが手元にない場合は、メーカー指定のリカバリーメディアやWindows 10のインストールメディアを使って再インストールできます(詳しくは後述)

回復ドライブ 回復ドライブは、作成時点の最新アップデートなどが適用される。Windows 11環境で作成すると、Windows 11が適用されたイメージが書き込まれてしまうので、Windows 10のうちに作成しておくことをお勧めする

メーカー指定のリカバリーメディアを使う

 メーカーによっては、回復ドライブではなくメーカー指定のリカバリーメディアでOSの再インストールを行うように指定されていることがある。メーカーにもよるが、リカバリーメディアは以下の方法で作成/入手できる。

  • 専用ユーティリティーソフトを使って作成
  • サポートサイトからイメージファイルをダウンロードして作成
  • サポートサイトで購入(有料)

 ユーティリティーソフトで、またはイメージファイルから作成する場合はメーカーが指定するメディア(USBメモリ、DVD-R、BD-Rなど)を用意する必要がある。作成回数には制限があることもあるので注意したい。

 有料購入の場合、手続き後USBメモリまたはDVD-ROM/BD-ROMが配送される。それを使ってOSを再インストールしよう。

リカバリーメディア レノボ・ジャパンのPCは、原則として回復ドライブをリカバリーメディアとして利用する。しかし、作成しそびれた場合などに備えて、リカバリーメディアのダウンロード/販売サービスも用意している。PCのシリアル番号を入力すると、使っているモデルに応じてリカバリーメディアのダウンロード、または購入ができるようになっている(ダウンロードの場合は無料だが別途USBメモリが必要)

インストールメディアを使う

 何らかの理由で回復ドライブやリカバリーメディアを利用できない場合は、Windows 10のインストールメディアを使ってOSを再インストールできる。

 インストールメディアは、特設サイトからダウンロードできる「メディア作成ツール」で作成可能だ(※)。

(※)macOSからのアクセスなど、メディア作成ツールを利用できない環境と判断された場合は、ISOイメージファイルを直接ダウンロードするためのページに遷移する

 インストールメディアの作成方法や注意事項はWindows 11と同じなので、過去の記事を参照してほしい。

 なお、インストールメディアから再インストールする場合、PCに必要なデバイスドライバーやアプリが不足する場合がある。必要なものはバックアップ、またはダウンロードして用意しておこう。

メディア作成ツール メディア作成ツールを使ったクリーンインストールも可能

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