IPSパネルのため発色はよく、HDRにも対応しており(コンテンツがサポートしていれば)鮮やかな映像表示を楽しめる。27型と大きめな画面で、テキストや画像、動画も大きく見られるのはうれしい。ただ、ハード面ではかなり魅力的な点が多かった一方で、OSDメニューのプリセットは少々扱いづらかった。
スティックを押し込むとメインメニューが開く。OSDメニューを開いていない状態でスティックを倒すと、上で出力端子切り替え、左で映像表示プリセットの切り替え、右で「ゲームアシスト」機能、下で明度の調整が可能だ。
本製品には「スタンダード」「ユーザー設定」「Movie」「Photo」「RTS」「FPS1」「FPS2」と映像表示のプリセットがあり、「FPS2」以外は全てのプリセットで映像の明度やコントラストを調整できるが、一通り確認した限りでは明度の違い以外にあまり差を感じられなかった。公式サイトからダウンロードできるマニュアルにも表記がなかったが、これはユーザー自身で最適な見た目を作ってほしいということなのだろう。
映像表示では、他に黒い部分の表示強度を変える「ブラックイコライザ」、鮮明度を上げる「ウルトラビビッド」、ブルーライトを低減する「ブルーライトフィルター」がある。「ゲームアシスト」機能では90秒までのタイマーやクロスヘア(照準用のマーク)、フレームレートのカウンターをディスプレイ上に表示できる。
加えてHDRとDCR(Dynamic Contrast Ratio)に対応していて、有効にすると暗い映像でディスプレイを暗く、明るい映像では明るくディスプレイ明度を調整する。
本製品のリフレッシュレート変更は全てPC上で完結するので、ディスプレイ側で操作する項目はない。「オーバードライブ」(OD)の項目もあるが、これは応答速度を変えるためのものだ。
画面のチラつきを抑えるAMDの技術「AMD FreeSync Premium」やG-Sync Compatibleに対応し、Xbox Series X|Sなどでも120Hz表示が行える。
最後に、ゲームプレイで本機を使ってみよう。
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