HPがゲーミングPCの新モデルを発売 「OMEN」ケースの“単品販売”も：CES 2022
HPは1月4日（米国太平洋時間）、「OMEN（オーメン）」「Victus（ヴィクタス） by HP」ブランドのゲーミングPCや周辺機器の新製品を発表した。
OMEN 45L Desktop／OMEN 45L ATX Case
「OMEN 45L Desktop」は、45LのタワーボディーのデスクトップゲーミングPCだ。米国では1月5日から販売を開始する予定で、最小構成の直販価格は1899ドル（約22万円）となる。
なお、このモデルで使われるケースは「OMEN 45L ATX Case」として数週間以内に単品販売も始まる予定だ。
OMEN 45L Desktopは独自のCPU冷却機構「OMEN Cryo Chamber」を備えている。これにより、処理のピーク時におけるCPU温度を従来の冷却機構よりも6度低下することに成功しているという。ボディー内のエアフローにも配慮を加えることによってGPUやその他の部品も効率良く冷やせるという。
CPUはIntelの「第12世代Coreプロセッサ」かAMDの「Ryzen 5000シリーズプロセッサ」を選択できる。Core i9-12900KやRyzen 9 5900Xを搭載する構成では、熱伝導グリスとしてShin-Etsu MicroSi（信越化学工業の米国子会社）の「Extreme Thermal Paste」を採用しているという。GPUはNVIDIAの「GeForce RTX 30シリーズ」（最上位構成はGeForce RTX 3090）か、AMDの「Radeon RX 6000シリーズ」（最上位構成はRadeon RX 6700 XT）を選択できる。
メインメモリはDDR4規格で、最大128GB（32GB×4）まで増設できる。HP傘下のHyperX製のゲーミングメモリモジュールを搭載する構成も選択可能だ。ストレージはPCI Express接続のSSDとSerial ATA接続のHDD／SSDに対応している。電源の容量は構成によって異なるが、最大構成ではCooler Master製の800W電源（80 PLUS Gold認証取得）を搭載している。
左側面のカバーはガラス製で内部がよく見える。独自のCPU冷却機構「OMEN Cryo Chamber」はより効率的にCPUを冷却してくれるという。なお、OMEN Cyro ChamberはOMEN 45L ATX Caseにも付属する
OMEN 25L Desktop
「OMEN 25L Desktop」は、25LのタワーボディーのゲーミングデスクトップPCだ。ユーザーからのリクエストが多いことから、OMENブランドのデスクトップPC製品としては初めて「セラミックホワイト」のボディーも用意したという。2022年春の発売を予定しており、直販価格は発売に近づいた段階で公表するという。
なお、このモデルのケースの単品販売は予定にないが、マザーボード（Micro ATX規格）や電源（奥行き155mmまで）など、各種パーツを自由に交換したり増設したりしやすいように設計されている。
CPUは第12世代CoreプロセッサかRyzen 5000シリーズプロセッサを選択できる。GPUはGeForce RTX 30シリーズ（最上位構成はGeForce RTX 3080）か、Radeon RX 6000シリーズ（最上位構成はRadeon RX 6700 XT）を選択できる。
Victus by HP 15L Desktop
「Victus by HP 15L Desktop」は、15LのコンパクトタワーボディーのゲーミングデスクトップPCだ。ボディーの一部素材にリサイクルプラスチックを使った環境配慮型製品でもある。ボディーカラーはブラックとホワイトを用意する。米国では2月の発売を予定しており、直販価格は発売に近づいた段階で公表するという。
CPU（APU）は第12世代CoreプロセッサかRyzen 5000Gシリーズを選択できる。GPUはGeForce RTX 30シリーズ（最上位構成はGeForce RTX 3060 Ti）か、Radeon RX 6000シリーズ（最上位構成はRadeon RX 6600 XT）を選択できる。
OMEN 16／OMEN 17
日本では2021年9月に発表されたゲーミングノートPC「OMEN 16」と「OMEN 17」については、3月から第12世代CoreプロセッサやGeForce RTX 30 Laptopシリーズの追加ラインアップを搭載する構成を選択できるようになる。追加構成の直販価格は、発売に近づいた段階で発表するという。
OMEN 27u 4K Gaming Monitor
「OMEN 27u 4K Gaming Monitor」は、4K（3840×2160ピクセル）ゲーミングの急速な普及を受けて発売が決まった27型の4Kゲーミングディスプレイだ。2022年の春に発売する予定で、直販価格は699.99ドル（約8万1000円）となる。
ディスプレイパネルは27型のIPS液晶で、リフレッシュレートは最大144Hz、応答速度（Grey to Grey）は最短1ミリ秒となる。HDR（ハイダイナミックレンジ）表示はDisplayHDR 400規格に準拠している。表示同期技術はAMDの「FreeSync Premium Pro」に対応する。
各種ポートはDisplayPort 1.4入力端子、HDMI 2.1入力端子、HDMI 2.0入力端子、USB Type-C端子（USBハブ機能用）、USB 3.1 Type-A端子×2、オーディオジャックを備えている。
関連記事
日本HPがゲーミングノートPCの新モデルを発表 新ブランド「Victus（ヴィクタス）」も旗揚げ
日本HPがゲーミングノートPCの新モデルを発表した。これに合わせて、よりカジュアルなゲーミングブランドとして「Victus（ヴィクタス） by HP」も立ち上げる。
HPがハイブリッドワーク時代に向けた新PCを一挙発表 1kg切りの「HP Elite Dragonfly G3」など
CES 2022に合わせて、HPが新型のPCや周辺機器を多数発表した。この記事では、スペックアップをしながらも最軽量構成の“1kg切り”を維持したモバイルノートPCなど、主要な新製品の概要をお伝えする。
NVIDIAが「Omniverse」正式版を一般ユーザーに無料開放 GeForce RTXシリーズのハイエンドモデルも発表
米NVIDIAは1月4日（現地時間）、米ラスベガスで開催中のCES 2022の特別講演で3次元仮想空間再現ソフトウェア「NVIDIA Omniverse」を一般ユーザーに無料で提供すると発表した。また、GeForce RTXシリーズの新型GPUも発表した。
HPがKingstonのゲーミング部門「HyperX」を買収 4.25億ドルで
米HPが、米Kingstonのゲーミング部門「HyperX」を4.25億ドルで買収することを発表した。買収後も、Kingstonはゲーミング向けメモリ／ストレージ製品の販売を継続するという。
より薄く、より軽いノートPCにもGPUを――AMDが「Radeon RX 6000Sシリーズ」を発表 Radeon RX 6000／6000Mシリーズにも新製品
より薄く、より軽いノートPCにもGPUを載せるべく、AMDがRadeon RX 6000Mシリーズをベースに改良した新GPUを発表した。合わせて、既存のRadeon RX 6000シリーズやRadeon RX 6000Mシリーズにも新製品が登場する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
アクセストップ10
- バッファロー製Wi-Fiルーターに脆弱性 対象機種は今すぐファームウェア更新を （2024年04月17日）
- ノートPCに外付けキーボードを“載せて”使える「タイプスティックス／打ち箸」に新色 （2024年04月18日）
- ついに8K対応した「Insta360 X4」の画質をX3と1インチ360度版で比較 今買うべき全天球カメラだと確信した （2024年04月16日）
- さらなる高速化を実現！ PCI Express 5.0接続SSDの新モデル「Crucial T705」を試して分かったこと （2024年04月18日）
- SwitchBotのミニプラグに不具合 「断続的にオン／オフを繰り返す、異音」などで該当製品の交換を呼びかけ （2024年04月17日）
- アイロボットが4万円切りの「水拭き対応ロボット掃除機」を投入 “一家に1台”を目指す （2024年04月17日）
- 無線LANルーター「Aterm」シリーズの一部に複数の脆弱性 設定変更や買い替えをアナウンス （2024年04月11日）
- あなたのPCのWindows 10／11の「ライセンス」はどうなっている？ 調べる方法をチェック！ （2023年10月20日）
- 「JBL GO 4」でBluetoothスピーカーデビュー！ 累計出荷台数5700万台を突破した人気製品の最新モデルを試す （2024年04月17日）
- NVIDIA、Ampereアーキテクチャを採用したシングルスロット設計のデスクトップ向けGPU「NVIDIA RTX A400/A1000」を発表 （2024年04月17日）
過去記事カレンダー
Feed Back
ITmediaはアイティメディア株式会社の登録商標です。