AMDは1月4日(米国太平洋時間)、モバイル向け新型GPU「Radeon RX 6000Sシリーズ」と、「Radeon RX 6000Mシリーズ」(モバイル向け)と「Radeon RX 6000シリーズ」(デスクトップ向け)の新製品を発表した。
Radeon RX 6000Sシリーズは、厚さ20mm未満、重量2kg未満のスリムなノートPCに載せることを想定したGPUだ。従来のRadeon RX 6000Mシリーズと比べると、チップの厚みを20%削減した他、電力効率の最適化を進めたという。アーキテクチャ的には、従来の「RDNA 2アーキテクチャ」から変更はない。
ラインアップは以下の通りだ。なお、全モデル共にグラフィックスメモリはGDDR6規格で、Infinity Cacheは32MBとなる。
従来、Radeon RX 6000Mシリーズには「Radeon RX 6800M」「Radeon RX 6700M」「Radeon RX 6600M」の3製品があった。今回、スペックにより幅を持たせるためにエントリークラス、ミドルレンジ、ハイエンドのそれぞれにラインアップを追加する。
エントリークラスの製品では、RDNA 2アーキテクチャの特徴でもあったInfinity Cacheが省かれている。AMDによると、それでもNVIDIAの「GeForce MX450」と比べて最大で2倍の描画パフォーマンスを発揮するという。ラインアップは以下の通りだ。
ミドルレンジの製品は、Radeon RX 6600Mを順当にスペックアップした製品で、同モデルから最大で20%のパフォーマンス向上を果たしている。Infinity Cacheの容量は32MBとなる。
ハイエンド製品は、Radeon RX 6800Mのゲーム周波数(最大クロック)を向上したモデルで、同モデルから最大7%のパフォーマンス改善を果たしている。Infinity Cacheの容量は96MBとなる。
Radeon RX 6000シリーズには、「Radeon RX 6600」の下位製品が2種類用意される。Infinity Cacheの容量は、いずれも16MBとなる。
エントリークラスのRadeon RX 6400を搭載するグラフィックスカードは、PCメーカーにのみ出荷される(単体販売はなない)。一方、Radeon RX 6500 XTはパートナー企業を通して1月19日から順次グラフィックスカードの単品販売が行われる。米国における想定販売価格は199ドル(約2万3100円から)となる。
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