1080pゲーミングに最適化したGPU「Radeon RX 6600 XT」が登場 米国では8月11日発売 379ドルから

» 2021年07月30日 12時30分 公開
[井上翔ITmedia]

 AMDは7月29日(米国太平洋夏時間)、新型GPU「Radeon RX 6600 XT」を発表した。同GPUを搭載するグラフィックスカードは、米国ではパートナー企業を通して8月11日から順次発売される予定で、想定販売価格は379ドル(約4万1500円)からとなっている。

Radeon RX 6600 XT フルHDゲーミングに最適されたRadeon RX 6600 XT

Radeon RX 6600 XTの概要

 Radeon RX 6600 XTは「Radeon RX 6000シリーズ」の新モデルで、3月に登場した「Radeon RX 6700 XT」の下位製品に位置付けられる。シリーズの既存製品と同様に7nmプロセスの「RDNA2アーキテクチャ」を採用しているが、1080p(フルHD、1920×1080ピクセル)で高フレームレートのゲームを楽しむことに最適化されている。

 主な仕様は以下の通りとなる。

  • 演算ユニット(CU):32基
  • ゲームクロック:2359MHz
  • グラフィックスメモリ:8GB(GDDR6規格、128bitバス)
  • Infinity Cache:32MB
  • 消費電力:160W
  • PCI Express 4.0準拠
  • DirectX 12 Ultimate対応
  • リアルタイムレイトレーシング(RT)対応
  • Smart Access Memory(SAM)対応
概要 Radeon RX 6600 XTの概要
ラインアップ Radeon RX 6600 XTは、Radeon RX 6000シリーズのエントリー製品となる

 AMDはこのGPUを「1080pにおける新しいスタンダード」と位置付けている。具体的には、2016年に発売されたNVIDIAの「GeForce GTX 1060」からの置き換えを意識しているようだ。

 同社はグラフィックスカード以外は同一構成とした「Ryzen 5 5600X」ベースのシステムにおいてRadeon RX 6600 XTとGeForce GTX 1060のパフォーマンス比較を実施しており、5つのゲームタイトルの最高画質設定において最大2.5倍のフレームレートを記録したという。ただし、Radeon RX 6600 XTはSAMを有効化した場合の値であることには注意が必要だ。

Hardware Survey Steamの「Hardware Survey」では、GeForce GTX 1060がトップシェアのGPUとなっている。しかし同GPUでは、最近のゲームの最高画質設定においてフレームレートが60fpsに達しないこともある
1060と比較 GeForce GTX 1060を搭載したRyzen 5 5600XベースのシステムのグラフィックスカードをRadeon RX 6600 XTに置き換えるだけで、フレームレートが最大2.5倍になるという。ただし、本文にもある通りRadeon RX 6600 XTはSAMを有効化した場合の値となる

 自社の前世代GPU「Radeon RX 5600 XT」や「Radeon RX 5700」(参考記事)と比較した場合でも、ゲームによってはSAMが有効なら平均フレームレートが5600 XT基準で最大1.7倍に向上するという。RDNAからRDNA2という“1世代”でも、パフォーマンス面では進化しているということだ。

 さらに、Resizable BARを有効化した「GeForce RTX 3060」とeスポーツの著名タイトルにおけるフレームレートを比較すると、ほぼ同等か少し上回る結果となったという。

前世代との比較 前世代における同等製品との比較でもフレームレートが向上している
RTX 3060との比較 GeForce RTX 3060とeスポーツタイトルでフレームレートを比較すると、ほぼ同等か少し上回る結果になったという

 Radeon RX 6600 XTはAMDの超解像技術「FidelityFX Super Resolution(FSR)」にも対応している。これを利用すると、ゲームによっては1440p(WQHD、2560×1440ピクセル)や2160p(4K/UHD、3840×2160ピクセル)表示でも高フレームレートで楽しめるという。

FSRその1 FSRを有効化すると、画質設定を引き上げても高いフレームレートを維持できる
FSRその2 タイトルによっては、FSRを使うと1440pや2160pでも快適にプレイできるという

メーカー製ゲーミングPCにも搭載

 先述の通り、Radeon RX 6600 XTを搭載するグラフィックスカードはパートナー企業を通して発売される。また、8月初旬から順次、主要なPCメーカーから同GPUを搭載するゲーミングPCも発売される予定だ。

グラフィックスカード Radeon RX 6600 XTを搭載するグラフィックスカード。シングルファン構成の比較的コンパクトなものも見受けられる
OEMメーカー Radeon RX 6600 XTを搭載するゲーミングPCも登場する

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