米Intelは2月11日(現地時間)、ブロックチェーンの演算を高速化する半導体「ブロックチェーンアクセラレーター(Blockchain Accelerator)」を発表した。2022年内に発売する。
Intelが発表したブロックチェーンアクセラレーターの最大の特徴は、消費電力量の少なさにある。ビットコインのマイニングに必要になるSHA-256ハッシュ関数の演算なら、1W当たりの性能がGPUよりも1000倍優れているという。
イギリスの暗号資産マイニング企業であるArgo Blockchain、アメリカの暗号資産関連企業Griid Infrastructure、そしてTwitter創業者であるジャック・ドーシーが率いるアメリカの決済企業Block(旧Square)がこの半導体を採用する予定だ。
さらにIntelは、「Custom Compute Group」という部署を立ち上げた。この部署ではブロックチェーンアクセラレーターに限らず、顧客の課題となっている難解で時間がかかる演算を、短い時間で終わらせるカスタム半導体を開発するとしている。
ちなみにIntelはブロックチェーンアクセラレーターの詳細について2月20日から開催予定のInternational Solid State Circuit Conference(ISSCC 2022)で説明する予定だ。
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