米Intelは2月7日(現地時間)、自社で運営するファウンドリ事業のイノベーション促進に向けて10億ドル(約1150億円)の基金を設立すると発表した。ファウンドリ事業の顧客に有益な破壊的技術を作り出す外部企業などに投資する。Intel自身が持つ技術だけでなく、外部の企業などが持つ有用な技術も取り込んで、ファウンドリ事業の顧客をより多く獲得することが狙いだ。
さらに、顧客からの強い要望を受けてオープンソースのIP(Intellectual Property)であるRISC-Vにも対応する。RISC-V関連の革新的技術を持つ企業に投資する他、ファウンドリ事業では多様な検証済みRISC-Vコアを提供するとしている。さらに、RISC-Vの命令セットや拡張機能を策定する団体であるRISC-V Internationalにも加盟する。
加えて、複数のダイで1つの半導体製品を構成する「チップレット」について、それぞれ異なる企業が提供する半導体設計やプロセス技術をまとめる基盤として「Open Chiplet Platform」をクラウドサービスプロバイダと共同で開発した。さらに、ダイ同士を接続する高速インターコネクト技術について、業界のリーダー企業と共同で開発していくとしている。
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