ヤマダデンキとAmazonが作るスマートテレビのある日常――「FUNAI Fire TVスマートテレビ」誕生の理由(1/2 ページ)

» 2022年02月17日 20時45分 公開
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 既報の通り、Amazon(アマゾンジャパン)とヤマダホールディングスは2月17日、船井電機製の「FUNAI Fire TVスマートテレビ」を3月5日に発売することを発表した。

 Amazonとヤマダホールディングス(旧ヤマダ電機)は、ある意味で「水と油」のような関係であるように思える。現に、ヤマダホールディングスの創業者である山田昇社長は他メディアのインタビューでAmazonの存在に否定的な趣旨の発言をしたこともある。それだけに、Fire TVの機能を統合したスマートTVを両社が連携をして発売することは、インパクトの大きなニュースでもある。

 両社はなぜ手を組むことになったのか。2月17日に行われた発表会の模様を見てみよう。

FUNAI Fire TV Smart TV FUNAI Fire TVスマートテレビは、32〜55型の計4種類をラインアップし、税込みの標準価格は5万4780円〜14万2780円となる
社長 発表会に登壇したアマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長(左)と、ヤマダホールディングスの山田昇社長(右)

製品の概要(おさらい)

 FUNAI Fire TVスマートテレビは、AmazonがAndroidをベースに開発した「Fire OS」で稼働するスマートTVだ。地上波/BS/110度CSデジタル放送やBS/CS 4K放送(F340シリーズのみ)に加えて、Amazon Prime Videoを始めとするFire TVシリーズで利用できるストリーミング動画サービスを楽しめることが特徴である。

 海外にはFire OSを搭載するスマートTVが幾つか存在するが、日本ではFUNAI Fire TVスマートテレビが初めてとなる。

FUNAI Fire TV Smart TV FUNAI Fire TVスマートテレビは、Androidベースの「Fire OS」で稼働する

 現在放送中のTV放送や録画した番組といったストリーミング動画サービス“以外”のコンテンツも同一画面に表示される。そのため、コンテンツの“在りか”を意識することなく、気分や目的に合ったコンテンツにアクセスしやすいという。

 既存のFire TVシリーズ同様に、最大6人分のプロファイルを作成することが可能で、家族のそれぞれが「お気に入り」や「ウォッチリスト」を登録/利用したり、見ていたコンテンツの続きを再生したりできる。

6人分のプロフィール プロフィールは最大6人分まで作成できる。コンテンツの続きもスムーズに再生できるという

 セットアップの手軽さもウリの1つだ。本製品に電源ケーブルとアンテナ線をつなぎ、画面に表示される指示に従ってWi-Fi(無線LAN)に接続した後、Amazonアカウントを入力してセットアップすれば、視聴の準備が完了する。

 付属のリモコンは「Amazon Alexa」に対応し、セットアップを済ませるとAlexaスキルを使った多様なサービスを利用できる。Amazon Echoシリーズのスマートスピーカー/スマートディスプレイとペアリングをすれば、リモコンに話しかけて操作可能だ。Alexaボタンを押せば音声入力を待ち受けるため、ウェイクワードが不要なのも魅力だ。Alexaによる操作に対応するスマートホームデバイス(カメラ、照明、セキュリティシステムなど)のコントロールにも対応する。

リモコン 付属のリモコン
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月19日 更新
  1. バッファロー製Wi-Fiルーターに脆弱性 対象機種は今すぐファームウェア更新を (2024年04月17日)
  2. ノートPCに外付けキーボードを“載せて”使える「タイプスティックス/打ち箸」に新色 (2024年04月18日)
  3. ついに8K対応した「Insta360 X4」の画質をX3と1インチ360度版で比較 今買うべき全天球カメラだと確信した (2024年04月16日)
  4. さらなる高速化を実現! PCI Express 5.0接続SSDの新モデル「Crucial T705」を試して分かったこと (2024年04月18日)
  5. SwitchBotのミニプラグに不具合 「断続的にオン/オフを繰り返す、異音」などで該当製品の交換を呼びかけ (2024年04月17日)
  6. アイロボットが4万円切りの「水拭き対応ロボット掃除機」を投入 “一家に1台”を目指す (2024年04月17日)
  7. 無線LANルーター「Aterm」シリーズの一部に複数の脆弱性 設定変更や買い替えをアナウンス (2024年04月11日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. 「JBL GO 4」でBluetoothスピーカーデビュー! 累計出荷台数5700万台を突破した人気製品の最新モデルを試す (2024年04月17日)
  10. NVIDIA、Ampereアーキテクチャを採用したシングルスロット設計のデスクトップ向けGPU「NVIDIA RTX A400/A1000」を発表 (2024年04月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー