では実際に使ってみよう。前述のように、本製品はUSB Type-CとHDMI、さらにはVGAでの接続に対応している。USB Type-Cポート2基のうち一方は給電専用で、HDMI接続あるいはVGA接続では、そこにUSB Type-Cケーブルもしくは付属のUSB ACアダプターを接続して給電を行う。
ちなみに本製品は、USB Type-C接続だとバックライトの明るさがゼロになる。これは仕様ゆえ変更することはできないので、手動で適宜明るさを調整する必要がある。これを知らずにそのまま使うと、やたらと暗いディスプレイだと誤解しかねないので気をつけたい。
注意点としては、本製品はスピーカーを内蔵(2W×2)する一方、イヤフォンジャックは省かれていることだ。音声出力系を重視する製品はどちらも備えていることが多いが、本製品はスピーカーのみ搭載となっている。また前述のVGA接続時は、スピーカーから音声の出力はできない。
OSDメニューについては、従来モデルのLCD15HCC-IPSと同じで、3つのボタンを使って操作する。ボタンが3つということは、項目間の移動に2つを使うとして、残り1つで「決定」と「戻る」を行わなくてはならないが、本製品はボタンの長押しに「戻る」を割り当てている。多少癖はあるが、しばらく使っているとすぐに慣れる。
ちなみにこのメニューは、従来モデルのLCD15HCC-IPSと同じ体系となっている。本製品と同時発売のバー型モデル「LCD14HCR-IPSW」はメニュー体系が一新され、操作はかなりしづらくなっただけに、操作が直感的に行える従来モデル譲りのメニューを採用しているのは好印象だ。
続いて付属のデスクトップ用スタンドについて見ていこう。これは本製品背面のVESAマウントにネジ留めする仕様のスタンドで、金属製でずっしりと重い。高さ調整には対応しないが、マウント部と台座部がそれぞれ可動するので、ディスプレイをギリギリまで低く下げることもできる。
回転させての縦位置表示にも対応している。本製品は接続用のポートとOSDメニュー操作用のボタンが同じ面にあり、ここが下を向くように縦向きに配置すれば、配線もスッキリした状態で、かつOSDメニューも操作しやすい。
最後に、付属の据え置きスタンドをチェックする。
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