ソニーは6月29日に東京都内で発表会を開催し、同社が手掛けるPCゲーミング周辺機器としては初の製品となるディスプレイ「INZONE M9」「INZONE M3」、ヘッドフォン「INZONE H9」「INZONE H7」「INZONE H3」発表した。発売日は、いずれも7月8日だ(INZONE M3は年内発売予定)。
これらの製品の概要については別記事でお伝えしているので、そちらを参照してほしい。本記事では発表会におけるソニーマーケティングの麥谷周一(むぎたに しゅういち)氏と福村祐太郎(ふくむら ゆうたろう)氏によるプレゼンテーションを中心にお届けする。
今回新たに立ち上げたブランド名「INZONE」(インゾーン)だが、アスリートが集中して試合に臨むとき、研ぎ澄まされた境地に入ることを「ゾーンに入る」というが、それに着想して命名したという。「INTO YOUR ZONE」を略して「INZONE」なのだ。
また本製品は、ソニーの「ブラビア」を初めとした映像関連商品を扱うチームと、ワイヤレスヘッドフォン「1000Xシリーズ」を取り扱う音響チームが協業して作り上げたという。「ブラビアで培った映像技術、ヘッドフォンで培った音響技術を元にゲーマーに届けたい」と麥谷氏が述べた。
なぜ今、PCゲーム周辺機器に参入したかといえば、「日本国内におけるPCゲーム人口はコンソールやモバイルゲーマーに比べてまだまだ少ないがそのぶん伸び代があり、特にeスポーツの伸びが大きいため」とし、「eスポーツのイベント化により間口が広がり、PCゲームの競技人口が増えている。若い人のチャンピオンが続々と誕生しており、新しいトレンドのゲートウェイになっている」と麥谷氏は語る。
また新型コロナウイルスの蔓延に伴う影響もあり、巣ごもり需要がきっかけでゲーミングディスプレイと、ゲーミングヘッドセットがかなりの伸びを見せているというソニーの調査結果も示された。加えて、ゲーミングデバイス市場に参入してほしいというブランドの1位はソニーだったという。
このようにして登場することになったINZONEシリーズだが、ブラビアや音楽用ヘッドフォンで培った技術が投入され、各種認定や品質基準についても共同で行ったという。
続いて、製品ごとのポイントを見ていこう。
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