コナミアミューズメントが2月、ゲーミングデバイスブランド「ARESPEAR(アレスピア)」を立ち上げた。そのデバイスのラインアップには、ゲーミングキーボード、ゲーミングヘッドセットに加えて、ゲーミングデスクトップPCもある。
ゲーミングデスクトップPCのラインアップはスタンダードの「ARESPEAR C300」、ハイクラスの「ARESPEAR C700」、その上位(ハイクラス+)である「ARESPEAR C700+」の3モデルが用意されている。いずれのモデルにも最大7.1ch出力のASUS製ハイレゾ対応サウンドカード「Xonar AE」が搭載されており、サウンド面へのこだわりが強い。ボディーもオリジナルデザインだ。
ただ、これらのこだわりもあってか、C300はCPUにCore i5-9400F、GPUにGeForce GTX 1650という構成で18万4800円(税込み、以下同)、C700+はCPUにCore i7-9700、GPUにGeForce RTX 2070 SUPERという構成で33万8800円と、他社のゲーミングデスクトップPCと比べると割高な印象だ。
その割高感を超える価値はあるのか――この記事では、C300とC700+の2台を徹底的にレビューする。
まず、最上位モデルであるARESPEAR C700+からチェックしていこう。
ボディカラーはシルバーで、前面と背面が同じデザインのカバーで覆われている。背面カバーが配線を隠すことで、どの角度から見ても景観を損ねないように配慮がなされている。
CPUクーラーは水冷式で、背面から吸気して上面のラジエーターファンから排気する。電源スイッチやインタフェース類は上面に集中して配置されており、背面に手を回さなくてもUSB 3.0端子×2、ヘッドフォン端子やマイク端子にアクセスできる。正面カバーを外すと5.25インチベイが姿を見せるが、光学ドライブは搭載していない。
背面のカバーを外すと、その他のインタフェースにアクセスできる。
マザーボードにはDisplayPort 1.2出力端子、HDMI 1.4b出力端子、DVI-D出力端子、3.5mm入力端子×2(ライン、マイク)、3.5mm出力端子×3(ライン、センター/LFE、サラウンド)、光デジタルオーディオ出力端子、PS/2端子(マウスとキーボード兼用)、USB 2.0 Type-A端子×2、USB 3.2 Gen1 Type-A端子×4、USB 3.2 Gen2 Type-A端子×1、USB 3.2 Gen2 Type-C端子×1と有線LAN端子を備えている。
グラフィックスカードにはDisplayPort 1.4出力端子×3とHDMI 2.0b出力端子を備えている。サウンドカードにはヘッドフォン出力端子、マイク入力端子、サラウンド出力端子×4(フロント、サイド、サブウーファー、リア)、光デジタルオーディオ出力端子を搭載している。サウンドカードのヘッドフォン端子とマイク端子は、ボディー備え付けのケーブルを介して本体上部のヘッドフォン端子やマイク端子と接続される。
先述の通り、このサウンドカードはハイレゾ再生に対応している。本体上部のヘッドフォン端子にハイレゾ対応のヘッドフォンやイヤフォンをつなげば、気軽に高精細な音楽を楽しめる。
C700+に搭載されたCPUは、第9世代のCore i7-9700(3G〜4.7GHz、8コア8スレッド)だ。デスクトップ向けの第10世代Coreプロセッサが登場し、第11世代の足音も聞こえてきた状況にあっては少し古い感はあるものの、ゲーミング用途としては十分なパフォーマンスを備えている。
GPUのGeForce RTX 2070 SUPERも少し古めではあるが、最近のAAAクラスのゲームにおいて対応が進む「リアルタイムレイトレーシング(RT)」にも対応している。
メインメモリは16GBとも同価格帯のゲーミングPCとしては少し控え目な容量だが、ゲームを楽しむには問題ない。ストレージは512GBのNVMe SSDと1TBのHDDを搭載している。データの転送速度やストレージ容量は申し分ないといえよう。
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