唯一無二のケースとハイレゾ対応サウンドカードが光る! コナミアミューズメントのゲーミングPC「ARESPEAR C300/C700+」を試す(2/5 ページ)

» 2020年11月13日 12時00分 公開

黒くシックなデザインが美しいARESPEAR C300

 続いて、エントリークラスのARESPEAR C300+を見ていこう。C300のボディーは、C700+とは対照的なブラックだ。ボディーのサイズや構造はC700+のものと同じだが、マザーボードがIntel C242チップセットを搭載したmicroATX仕様となっている。

正面 正面にはC700+と同様にARESPEARのロゴがあしらわれている
背面 背面も正面と同様のデザインとなっている

 CPUクーラーは空冷式で、マザーボードと平行して横から吸気し、ボディーの背面へと排気するようになっている。上面に各種出力端子や電源スイッチがあるのもC700+と同様で、すっきりとしたデザインが光る。

 C700+とは違いC300にLEDライトは配置されず、側面パネルは樹脂製となる。空冷ゆえに、ファンの回転音が少し聞こえる。ただし、「負荷が上がると風を切る音が大きすぎてたまらない」「冷えてもファンの回転数が下がらない」といった、安めのゲーミングデスクトップPCでは起こりがちな現象は全く見受けられない。

左側面 左側面には、ARESPEARロゴが大きく入った樹脂パネルが装着される
側面を開いた図 左側面を開くと、内部の各種デバイスにアクセスできる。空間によとりがあるためメンテナンスもしやすい
空冷 CPUクーラーは空冷タイプだ(筆者撮影)

 背面のカバーを外すと、その他のインタフェースにアクセスできる。

 マザーボードにはUSB 2.0 Type-A端子×3、USB 3.2 Gen1 Type-A端子、USB 3.2 Gen2 Type-A端子、USB 3.2 Gen2 Type-C端子、PS/2端子(マウスとキーボードで兼用)、3.5mm出力端子×3(ライン出力、センター/LFE、サラウンド)、3.5mm入力端子(ライン、マイク)、光デジタルオーディオ出力を備えている。C700+と比べるとポートの数こそ減ってはいるが、オーディオを重視した仕様であることには変わりない。

 グラフィックスカードにはDisplayPort 1.4出力端子、HDMI2.0b出力端子とDVI-D出力端子を備えている。サウンドカード回りはC700+と同様だ。

背面 背面カバーを外すと背面ポート類にアクセスできる。C700+と同様に、ケーブル類の取り回しは丁寧だ
グラフィックスカード グラフィックスカードは、C700+と同じくMSI製。よりコンパクトな作りとなっている(筆者撮影)

ゲーミングPC入門には十分なスペック

 C300に搭載されているCPUはCore i5-9400F(2.9G〜4.1GHz、6コア6スレッド、GPUなし)、GPUはGeForce GTX 1650(グラフィックスメモリ4GB)と、やはり同価格帯のゲーミングPCと比較すると控えめだ。メインメモリは8GB、ストレージは512GBのNVMe SSDのみで、HDDは備えない。

 ただし、最近のPCゲームが要求するスペックを考えると、入門機としては十分な性能は確保できている。PCI Expressスロットには空きがあり、5.25インチドライブベイも“から”なので、後から必要になったら換装、増設をすればいい。

CPU-Z CPU-Zで取得したCPUの情報
GPU-Z GPU-Zで取得したGPUの情報

ハイクオリティーな音質を提供する「Xonar AE」

 先述の通り、ARESPEAR C300/C700+にはASUS製のサウンドカード「Xonar AE」が搭載されている。専用のユーティリティーソフトウェア「Sonic Studio」もプリインストール済みだ。

 Sonic Studioを使うと、サウンドカードから出力される音声を細かく調整できる。特に「オーディオエンハンスメント」の項目では、周波数ごとに個別のイコライザーを適用できる。「Jazz」や「Rock」といったプリセットも用意されており、聞きたい音楽に合わせてさまざまな設定を使い分けられる。

 実際にハイレゾ対応ヘッドフォンを接続して音楽を聴いてみたところ、ベースの低音をしっかりと表現しつつ、ボーカルやストリングスの音まで明瞭に聞こえる印象を受けた。150オームの高品質ヘッドフォンアンプで、しっかりとサウンドを聴かせてくれる。

ユーティリティーのUI Xonar AEのユーティリティーソフトウェア「Sonic Studio」

LEDの発光パターンを制御する「ARESPEAR LED EDITOR」

 C700+にはボディーの側面と内部にLEDライトが配置されている。ライトの発光パターンは、専用のWebアプリ「ARESPEAR LED EDITOR」で設定を行い、PCにプリインストールされているアプリケーション「ArespearLED」にそのデータを読み込ませることでカスタマイズ可能だ。

 発光パターンはプリセットとして「WAVE」「BREATH」「RAINBOW」「COLORFUL」がある他、輝度自体の調整や発光時間、発光する部位などを個別に設定できる。

ARESPEAR LED EDITOR ARESPEAR LED EDITORの画面。Webブラウザベースで稼働する

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