プロナビ

13.3型の新型「VAIO S13」は第12世代Coreプロセッサを搭載 どれだけ“強く”なった?(1/2 ページ)

» 2022年07月05日 09時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 VAIOは7月15日、13.3型モバイルノートPC「VAIO S13」の新モデルを発売する。税込みの想定販売価格は量販店向けモデルが20万4800円で、構成を自分好みに変更できるカスタマイズ(CTO)モデルが以下の通りとなる。

  • ソニーストア扱い:15万4800円
  • VAIOストア扱い:16万3000円(3年保証標準付帯)
VAIO S13 VAIO S13はブラック(左)とシルバー(右)の2色展開だが、量販店モデルはブラックのみとなる
実機その1
実機その2 ソニーストアとVAIOストアで購入できるシルバーモデル(試作機)

VAIO S13の概要

 新しいVAIO S13は、コンシューマーモデルとしては2017年8月(ALL BLACK EDITIONを含めると2018年1月)以来のモデルチェンジとなる。ただし、S13の法人向けモデルである「VAIO Pro PG」は2021年7月にモデルチェンジをしていたため、実質的には約1年ぶりのモデルチェンジとなる。

 CPUは第12世代Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)のUシリーズで、量販店モデルでは、Core i5-1235Uを搭載している。CTOモデルでは以下の選択肢から選択可能だ。

  • Celeron 7305(Pコア1基2スレッド+Eコア4基4スレッド)
  • Core i3-1215U(Pコア2基4スレッド+Eコア4基4スレッド)
  • Core i5-1235U(Pコア2基4スレッド+Eコア8基8スレッド)
  • Core i7-1255U(Pコア2基4スレッド+Eコア8基8スレッド)

 メインメモリはLPDDR4X規格(増設/換装不可)で、量販店モデルでは8GBを搭載している。CTOモデルでは容量を8GB(※1)、16GB、32GB(※2)から選択できる。

 ストレージはOPAL(自己暗号化機能)対応でPCI Express接続のSSDを搭載する。量販店モデルはPCI Express 3.0接続で256GBのモジュールを採用しており、CTOモデルでは以下の中から選択できる。

  • スタンダードSSD(PCI Express 3.0接続):128GB、256GB、512GB
  • 第4世代ハイスピードSSD(PCI Express 4.0接続、※2):256GB、512GB、1TB、2TB

 量販店モデルはOSはWindows 11 Homeをプリインストールし、Microsoft Office Home & Business 2021のライセンスも付属する。CTOモデルではWindows 11 Proをプリインストール可能で、Officeのライセンスの有無も選択できる。

(※1)Core i7-1255Uの構成では選択不可
(※2)Celeron 7305の構成では選択不可

 ディスプレイはフルHD(1920×1080ピクセル)の13.3型液晶で、約1677万色の表示に対応する。Webカメラは顔認証とフルHD撮影に対応する約207万画素センサーを搭載している。人感センサーも備えているので、着席/在席/離席を検知したセキュリティ機能「VAIO User Sensing」も利用可能だ。

 キーボードは日本語配列でバックライトは備えない。電源ボタンは指紋センサーとの一体型だが、CTOモデルでは「指紋センサーなし」も選択できる。

フルHD液晶 ディスプレイはフルHDの13.3型液晶を搭載する。上部のWebカメラは顔認証とフルHD撮影に対応しており、物理的なプライバシーシャッターを備えている
180度オープン ディスプレイヒンジは約180度開くようになっており、写真のように相手に画面に見せる際に役立つ。Fnキーを押しながら「2」キーを押せば、すぐに画面を反転できる
キーボード キーボードはかな刻印付きの日本語配列のみとなる。上位シリーズにある「LEDバックライト付き」「米国英語(US)配列」などの選択肢はない
指紋センサー 電源ボタンは指紋センサー一体型で、あらかじめ指紋を登録しておけば電源オンからWindowsのサインインまでスムーズに行える。CTOモデルでは指紋センサーなしを選ぶことも可能だ

 ポート類は、左側面にUSB 3.0 Type-A端子とイヤフォン/マイクコンボ端子を、右側面にUSB 3.0 Type-A端子、Thunderbolt 4(USB4)端子×2、HDMI出力端子と有線LAN端子(1000BASE-T)を備える。Thunderbolt 4端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。

 ワイヤレス通信はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.1に対応する。CTOモデルではオプションでLTE(4G)対応のモバイル通信機能も追加できる。

左側面 左側面
右側面 右側面
底面 底面。LTE通信対応構成では、赤枠で囲った部分にnanoSIMカードスロットが搭載される

 ボディーサイズは約305.8(幅)×215.1(奥行き)×14.4〜18.4(厚さ)mmで、量販店モデルの重量は約1.049kgとなる。満充電からのバッテリー駆動時間(JEITAバッテリ駆動時間測定法 Ver.2.0)は約24.2時間、VAIO独自基準による連続動画再生時間は約13.8時間となる。ACアダプターは65Wのものが付属する。

ACアダプター 付属するACアダプターの最大出力は65Wとなる。最近の上位モデルとは異なりウォールマウントタイプではないが、65W出力に対応するものとしてはコンパクトである
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年11月18日 更新
  1. ケンジントンが大玉トラックボール「Expert Mouse TB800 EQ」を発表/片手サイズのキーボード付きPC「OmniOne 5.7」がKickstarterに登場 (2025年11月16日)
  2. モバイルディスプレイなのに27型のビッグサイズ! ディスプレイアームも付属しマルチな設置に対応した「ASUS ZenScreen MB27ACF」を試す (2025年11月17日)
  3. 5インチベイドライブと360mmラジエーターが同居する“時代超越PCケース”登場! (2025年11月17日)
  4. 依然として厳しいメモリに品薄傾向が現れたHDD、そしてグラフィックスカードも (2025年11月15日)
  5. もうすぐスタート! 1年間で最もビッグなディスカウント「Amazon ブラックフライデー」のポイントキャンペーンをチェック! (2025年11月18日)
  6. マイクロOLED採用のサングラス型ディスプレイ「VITURE Luma Ultra」を試す XREALのライバルになれるか? (2025年11月18日)
  7. macOS向け「Adobe CC」一部アプリに不具合 アプリが起動せずファイル開けない問題 回避策は? (2025年11月18日)
  8. アンカー、2基のカメラを内蔵した屋外向け高機能セキュリティカメラ「Eufy eufyCam S4」 (2025年11月17日)
  9. フルモデルチェンジした「Echo Dot Max」をチェック 音質グレードアップで音楽鑑賞に適したAmazonのスマートスピーカー新モデル (2025年11月14日)
  10. Windows 10(バージョン 22H2)で個人向け「延長セキュリティプログラム」を利用開始できない恐れ 定例外アップデートで解消 (2025年11月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー