LGエレクトロニクス・ジャパンの「28MQ780-B」は、ほぼ正方形の画面が特徴となるNano IPSテクノロジー採用の27.6型ディスプレイだ。画面解像度は2560×2880ピクセルと、2560×1440ピクセル(アスペクト比16:9)の画面を上下に2つ重ねたサイズで、本体を90度回転させなくても、ブラウザなど縦長表示に適したソフトを快適に表示できる。
大型化が進むディスプレイだが、本製品のように縦方向にのみ拡張するケースは珍しい。ほぼ正方形の画面は果たして実用性はどのくらいあるのか、また実際に使うならばメインディスプレイで使うべきか、それともサブが望ましいのかなど、実用面での興味は尽きない。
今回はメーカーから実機を借用したので、実際の使い勝手をチェックしてみた。
パッケージから取り出してまず驚くのが、ディスプレイ部の軽さだ。本製品は天地方向に長いことから大画面に見えるが、本体の横幅自体は24型クラスと大差なく、対角線の長さも27.6型でしかない。インパクトは確かにあるが、画面サイズだけを見ると意外とそうでもなく、またボディー自体も軽く感じるというわけだ。
その一方でパッケージはズシリと重い。その理由は、いわゆるディスプレイアームこと「アームスタンド」を付属しているからだ。本製品は一般的なデスク上に置くためのギミックがなく、厚さ75mmまでの天板に挟み込めるディスプレイアームが付属している。ディスプレイ本体だけなら約4.3kgだが、ディスプレイアーム込みだと約9kgにも達するため、パッケージ単位ではずしりと重いというわけだ。
設置にあたっては、このディスプレイアームをデスクに固定した上で、ディスプレイ本体をはめ込むようにして取り付ける。本製品はVESAマウントにも対応しており、市販のディスプレイアームに取り付けることも可能だが、付属する専用ディスプレイアームを使う場合はネジ止め不要で、背面のマウントにはめ込むだけで取り付けられる。1人でも余裕で作業ができる手軽さだ。
背面の端子は豊富だ。HDMI入力×2、DisplayPort入力に加えて、USB Type-C(DisplayPort/USB Power Delivery 90W)による接続にも対応している。背面の面積が広いこともあって、これらポートは本体上方右側にまとまって配置されており、ケーブルの抜き差しも見やすくて容易に行える。この他、USBハブとして使うためのUSBポートや、2台のデバイスを切り替えて利用できるKVMスイッチ機能もサポートする。
ちなみに付属のケーブルは、HDMIケーブルとUSB Type-Cケーブルのみで、DisplayPortケーブルは含まれない。DisplayPortを使う場合はケーブルを自前で調達する必要があるので要注意だ。
次に、ノートPCと接続してみよう。
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