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MicrosoftがWindows 11とWindows Server 2022向けにSMB圧縮の新仕様を展開開始

» 2022年08月30日 15時00分 公開
[山本竜也ITmedia]

 米Microsoftは8月26日(現地時間)、SMB圧縮(SMB Compression)の新仕様をWindows 11およびWindows Server 2022向けに展開を開始した。8月度のプレビュー更新プログラム(KB5016691/KB5016693)の適用で利用可能となる。

MicrosoftがWindows 11、Windows Server 2022向けにSMB圧縮の新仕様を展開開始した MicrosoftがWindows 11/Windows Server 2022向けにSMB圧縮の新仕様を展開した

 SMB圧縮は、ファイルをネットワーク経由で転送する際に圧縮を試みるという機能だ。これによりネットワークの帯域消費が少なくなり、転送にかかる時間が短くなる。

 Windows 11およびWindows Server 2022で導入されていたが、元の仕様では、転送するファイルの最初の5億2428万8000バイト (500MiB)の圧縮を試み、その結果、1億485万7600バイト (100MiB)まで圧縮されたかをチェックしていた。100MiBまで圧縮されている場合、圧縮が有効だとして残りの部分も圧縮を試みる。100MiBに満たない場合には、残りの部分の圧縮は行わない。

 つまり、圧縮されるのは、圧縮可能なデータを含む大きなファイルのみとなっていた。

 これに対して新仕様では、ファイルサイズなどに関係なく、全てのファイルの圧縮を試みるようになる。これにより、サイズの小さいファイルや、JPGやZIPなど既に圧縮されているファイルの転送時に無駄なCPU時間がかかることになるが、グループポリシーやPowerShellからの設定で、圧縮の理由有無を制御可能になっている。

SMB圧縮により、2分43秒かかっていたファイル転送が28秒で終了する SMB圧縮により、2分43秒かかっていたファイル転送が28秒で終了する

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