ソースネクスト傘下のポケトークは2022年冬、AI自動翻訳ソフトウェア「ポケトーク同時通訳」を発表した。まずはWindows/Mac(macOS)に対応するPC用ソフトウェアとして提供する。販売価格は「提供開始時に公開する」としている。
今回発表された「ポケトーク同時通訳」は、外国語でのビデオ会議やライブ中継、対面での会議内容を自動で翻訳し、音声合成によってユーザーの自国語へ変換するというソフトウェアだ。
従来のポケトーク製品との違いとして、「聞き取りボタン」を押さなくても逐次翻訳を進める点にある。ある程度文章がまとまった状態で自動で発話させることで、同時通訳スタイルでの翻訳を実現した。
例えば、英語でのオンラインプレゼンテーションの動画を視聴しながら、「ポケトーク同時通訳」で日本語の音声を聴くといった使い方ができる。
翻訳元となる言語は、提供開始当初は英語のみ。翻訳先の言語は日本語を含む70言語に対応する。
英語での発話からおおよそ5〜10秒ほどの間を置いて、翻訳先の言語での発話が行われる仕様となっており、翻訳元の英語と翻訳結果は字幕でも確認できる。開発に当たっては、同時通訳者の発話を検証し、逐次翻訳の精度を改善したという。
既存製品の「ポケトーク字幕」を併用すると、英語話者と、日本語など各国語の話者との双方向のコミュニケーションも可能となる。ポケトーク字幕は話した内容を外国語の字幕で翻訳し、PCやビデオ通話アプリの画面で表示するというソフトウェアで、ポケトーク同時通訳と機能が異なることから、当面は併売される。
冒頭で述べた通り、提供価格はサービスの開始時に発表される予定だが、ケトーク字幕と同様にサブスクリプション型(継続課金制)となる予定だ。
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