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Dynabookが法人向けノートPCの新モデルを発表 Windows 11 2022 Upgradeをプリインストール(ダウングレードも可)

» 2022年11月07日 15時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 Dynabookは11月7日、ノートPC「dynabook(ダイナブック)」の新しい法人向けモデルの受注を開始した。モバイルモデルである「dynabook G83」「dynabook RJ74」「dynabook V83」に第12世代Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)を搭載する構成を用意した他、これら3シリーズを含めて第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)など旧世代CPUを搭載する構成もラインアップを強化している。

 なお、同社は同日から、9月に発表した法人向けPCのプリインストールOSをWindows 10 Pro(64bit版)とした構成(※1)の受注も開始している。

 この記事では、第12世代Coreプロセッサを搭載する新モデルについて概要を紹介する。

モデルたち Dynabookの法人向けPCのラインアップ。NEWが付いているものが、今回の発表で新モデルが追加されるシリーズである

(※1)Windows 11 Proの「ダウングレード権」を行使してプリインストール

新モデル共通の特徴

 今回発表された新モデルは、プリインストールOSとして「Windows 11 Pro 2022 Update(バージョン22H2)」の他、同OSのダウングレード権を行使した「Windows 10 Pro(64bit版)」をプリインストールする構成を選択できるようになっている。

 また、米国NIST(National Institute of Standards and Technology)が定めるファームウェア(UEFI/BIOS)に関するセキュリティ規格「NIST SP 800-147(保護)」「NIST SP 800-155(厳格性検知)」「NIST SP 800-193(復元)」のいずれにも準拠するモデルを拡充しており、ファームウェアレベルでの安全性を高めている。

NIST SP 800-193 今回投入される新モデルのほとんどは、NIST SP 800シリーズに定められたファームウェアセキュリティ基準を満たしている

dynabook G83/KV

 「dynabook G83/KV」は、13.3型モバイルノートPC「dynabook G83」の第12世代Coreプロセッサを搭載する新モデルだ。税込みの標準販売価格は48万5100円からとなる。

dynabook G83/KV dynabook G83/KV

 CPUは第12世代CoreプロセッサのUシリーズで、大企業向けセキュリティ/管理機能である「Intel vProテクノロジー」に対応する構成も選択できる。メインメモリはLPDDR5規格で、容量はモデルによって16GBか32GBのいずれかを選択できる。SSDはPCI Express接続で、容量はモデルによって128GB、256GB、512GBのいずれかを選べる。

 ディスプレイはフルHD(1920×1080ピクセル)の13.3型液晶で、モデルによって以下のいずれかの使用を選択可能だ。

  • スタンダードパネル(非IGZOパネル)
  • IGZOパネル
  • タッチパネル付きIGZOパネル

 Webカメラは約92万画素のものを備え、オプションで赤外線による顔認証機能を追加できる(※2)。電源ボタンと一体化した指紋センサーも搭載可能だ。

(※2)ベースモデルがタッチパネル付きIGZOパネルを備える場合、顔認証は標準搭載(非搭載を選択不可)

 外部ポート類は左側面にThunderbolt 4(USB4)端子×2、HDMI出力端子、USB 3.0 Type-A端子とイヤフォン/マイクコンボ端子を、右側面にnanoSIMスロット(LTEモデルのみ)、microSDメモリーカードスロット、USB 3.0 Type-A端子、有線LAN(1000BASE-T)端子を備えている。Thunderbolt 4端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。

 ワイヤレス通信はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax規格の無線LAN)とBluetooth 5.2に対応する。LTEモデルではLTE(4G)/W-CDMA(3G)によるモバイル通信も利用できる。

 ボディーサイズは約306(幅)×210(奥行き)×17.9(厚さ)mmで、重量は構成によって約875〜993gとなり、バッテリー駆動時間(※3)は、構成によって約14〜24時間だ。

(※3)JEITAバッテリー動作時間測定法(Ver2.0)に基づく測定値

dynabook RJ74/KV

 「dynabook RJ74/KV」は、14型モバイルノートPC「dynabook RJ74」の第12世代Coreプロセッサを搭載する新モデルだ。税込みの標準販売価格は47万800円からとなる。

dynabook RJ74/KV dynabook RJ74/KV

 CPUは第12世代CoreプロセッサのUシリーズで、Intel vProテクノロジーに対応する構成も選択できる。なお、vProテクノロジーに対応する構成は「Intel Evoプラットフォーム」にも準拠する。メインメモリはLPDDR5規格で、容量はモデルによって16GBか32GBのいずれかを選択できる。SSDはPCI Express接続で、容量はモデルによって256GBか512GBのいずれかを選べる。

 ディスプレイはWUXGA(1920×1200ピクセル)の14型液晶となる。ディスプレイ上部には約92万画素のWebカメラを搭載しており、オプションで赤外線による顔認証機能を追加できる(※4)。電源ボタンと一体化した指紋センサーも搭載可能だ(※5)。

(※4)ベースモデルがキーボードバックライト付きの場合は顔認証機能は標準搭載(非搭載を選択不可)
(※5)ベースモデルがキーボードバックライト付きの場合は搭載不可

 外部ポート類は左側面にHDMI出力端子、USB 3.1 Type-A端子とThunderbolt 4端子×2を、右側面にnanoSIMスロット(LTEモデルのみ)、イヤフォン/マイクコンボ端子、USB 3.0 Type-A端子、有線LAN(1000BASE-T)端子とmicroSDメモリーカードスロットを備えている。Thunderbolt 4端子はUSB PDによる電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。

 ワイヤレス通信はWi-Fi 6とBluetooth 5.2に対応する。LTEモデルではLTE(4G)/W-CDMA(3G)によるモバイル通信も利用できる(※5)。

 ボディーサイズは約312.4(幅)×224(奥行き)×15.9(厚さ)mmで、重量は構成によって約940〜1050gとなり、バッテリー駆動時間(※3)は構成によって約18〜24時間だ。

dynabook V83/KV

 「dynabook V83/KV」は、13.3型2in1ノートPC「dynabook V93」の第12世代Coreプロセッサを搭載する新モデルだ。税込みの標準販売価格は42万6030円からとなる。

dynabook V83/KV dynabook V83/KV

 CPUは第12世代CoreプロセッサのPシリーズで、Intel vProテクノロジーに対応する構成も選択できる。なお、vProテクノロジーに対応する構成はIntel Evoプラットフォームにも準拠する。メインメモリはLPDDR5規格で、容量はモデルによって8GBか16GBのいずれかを選択できる。SSDはPCI Express接続で、容量はモデルによって256GBか512GBのいずれかを選べる。

 ディスプレイはタッチ操作とペン入力に対応するフルHDの13.3型IGZO液晶となる(※6)。カメラはイン(画面)側に92万画素センサーを、アウト(外側)に約800万画素センサーを搭載している。インカメラにはオプションで赤外線による顔認証機能を追加できる。また、電源ボタンと一体化した指紋センサーも搭載可能だ。

(※6)乾電池駆動のアクティブ静電ペンが標準で付属する。ただし、購入時のオプション選択で充電式(バッテリー内蔵型)のペンに変更することも可能

 外部ポート類は左側面にThunderbolt 4(USB4)端子×2、HDMI出力端子、USB 3.0 Type-A端子とイヤフォン/マイクコンボ端子を、右側面にmicroSDメモリーカードスロット、nanoSIMスロット(LTEモデルのみ)とUSB 3.0 Type-A端子を備えている。Thunderbolt 4端子はUSB PDによる電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。

 ワイヤレス通信はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax規格の無線LAN)とBluetooth 5.2に対応する。LTEモデルではLTE(4G)/W-CDMA(3G)によるモバイル通信も利用できる。

 ボディーサイズは約303.9(幅)×197.4(奥行き)×17.9(厚さ)mmで、重量は構成によって約979〜1039gとなり、バッテリー駆動時間(※3)は構成によって約22〜24時間だ。

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