モノがモノだけに、画面が曲がることに注目が集まりがちなLG OLED Flexだが、映像表示に関する機能はどうなっているのかチェックしていこうと思う。
モデル名の通り、LG OLED Flexは42型の有機ELディスプレイ(OLED)を搭載している。解像度は4K(3840×2160ピクセル/約829万4400画素)で、最大120Hzの高フレームレート表示も可能だ。
HDMI入力端子は「HDMI 2.1」に準拠しており、VRR(可変リフレッシュレート)、ALLM(自動低レイテンシーモード)、eARC(Enhanced ARC)、DSC(ディスプレイストリーミング圧縮)にも対応している。最新のグラフィックスカードを備えるゲーミングPCや、コンソール型ゲーム機のポテンシャルをしっかりと引き出せる。
LGの他の有機EL TVと同様に、LG OLED Flexにも「OLED evoテクノロジー」が適用されており、それを支えるSoC「α9 Gen5 AI Processor 4K」も備えている。
解像度の低い映像を迅速かつ美しくアップスケーリングする「4K AIアップスケーリング」や、映画やアニメ、スポーツといったジャンルやシーンに最適な映像描画を行う「AIジャンル選択/シーン検出」、映像を5000フレーム以上に分割し、コントラストとディテールを向上するようなトーンカーブに組み替える「ダイナミックトーンマッピング」、オブジェクトの検出により前景/背景を見分けやすくする「オブジェクト型リアルタイム処理」、自然な肌色を保ちつつ、それ以外の箇所を鮮やかにする「ダイナミックビビッド」など、このテクノロジーにより、さまざまな映像処理が行えるようになっている。
TVチューナーは地上デジタル放送用が3基(CATVパススルー対応)、BS 4K/110度CS 4K放送用が2基、BS/110度CSデジタル放送が3基搭載されている。その他のポート類は、HDMI入力端子×4、光音声デジタル出力端子、USB 2.0 Type-A端子×3、ヘッドフォン出力端子、有線LAN(100BASE-TX)端子を備えている。無線LANはWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応する。
先述の通り、HDMI入力端子は全てHDMI 2.1規格に準拠しており、PC用のフレーム同期技術「NVIDIA G-SYNC」「AMD FreeSync Premium」にも対応している。ARC/eARC対応の端子は1基(HDMI入力2)のみとなるが、それ以外のスペックはどの端子も同一なので、「HDMI 2.1機器をどの端子につなげばいいのか……?」と迷うこともない。
内蔵スピーカーは10W×2(ステレオ)+20Wウーファーという構成だが、マジックリモコンのある位置を中心に音を最適化する「AIオートチューニング」に対応しており、仮想7.1ch再生も可能だ。Bluetoothオーディオに準拠するワイヤレススピーカーを接続することで、物理的な立体音響環境を構築することもできる。
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