Intel Z790チップセットを搭載したマザーボードは、マルチフェーズの電源回路を搭載した高耐久設計で、CPUソケット回りに並ぶ多数のチョークコイルが印象的だ。大型のヒートシンクも装着されており、ハイエンドCPUの高負荷運用に耐える設計になっている。
USBは背面と前面合わせて合計で11基を搭載しており、背面には、USB 3.2 Gen 2 x2(20Gbps)に対応したUSB Type-Cポートも備える。有線LANは2.5GBASE-T対応で、一般的な1000BASE-Tの2.5倍の速度で通信できる高速仕様だ。
また、標準でスロットインタイプのDVDスーパーマルチドライブを搭載している。必要な人にとっては、別途外付けで接続しなくても使えるのは便利だろう。BTOで削除することはできないが、ボディーと一体化して内蔵されているので邪魔になることはない。
高耐久設計を採用したIntel Z790チップセット搭載マザーボード。CPUソケット回りには安定したCPU電流を生成するための回路が並び、発熱の高いスイッチング部品には放熱用の大型ヒートシンクも装着されている
背面の有線LAN端子は、高速な2.5GBASE-Tに対応する。USB Type-Cは20Gbps(Gen 2 x2)対応だ。DisplayPort Alternate Modeはサポートしない。4基のUSB 3.0(Type-A)に加え、USB 2.0(Type-A)も2基あるベンチマークテストのスコアを見よう。定番テストのスコアについては、参考として、2022年9月にレビューした第12世代Coreプロセッサ搭載モデル「DAIV Z3-A380」のスコアも掲載している。
CPU性能がストレートに出るCINEBENCH R23は、全スレッドレンダリングのCPUスコアで25583pts、CPU(シングルコア)スコアで2117ptsだった。さすがは新世代のハイエンドモデルというスコアで、比較対象も圧倒している。
メモリやストレージも高速仕様だけに、システムの総合性能を見るPCMark 10のスコアも極めて優秀だ。日常操作の「Essentials」やオフィス作業の「Productivity」などライトな処理でも比較対象を上回り、コンテンツ制作の「Digital Content Creation」では大きくリードしている。
その他の定番テストの結果はご覧のとおり。今回は、Lightroom ClassicでのRAW現像テスト、Premiere Proのエンコードテストも実施してみたが、いずれも比較対象を圧倒する実力を見せた。特にLightroom ClassicのJPEG出力では比較対象に大差を付けているが、高速メモリの採用とCPUのキャッシュ効果がてきめんに現れていると思われる。
Premiere Proでのエンコードテスト。4K(24fps)のクリップ11本(合計約9分)で構成し、カラーグレーディング、BGM、トランジションエフェクトを追加したシーケンスをMP4ファイル(H.264/H.265)に出力するのにかかった時間を計測した最後に、ゲームタイトルごとのスコアをチェックする。
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