片手で持てる超小型デスクトップPC「mouse CT6-L」を新幹線で使って分かったこと超小型デスクトップPCを外で使う!(1/2 ページ)

» 2022年11月16日 12時00分 公開
[王深紅ITmedia]

 マウスコンピューターの「mouse CT6-L」は、同社の豊富なデスクトップPCシリーズの中で、最もコンパクトなモデルだ。同クラスのモデルとして、法人向けブランドの「MousePro」ではIntelプラットフォームを採用した「MousePro-M600」シリーズを展開しているが、一般向けのmouseブランドではAMDプラットフォームの「mouse CT6」シリーズを用意している。

マウスコンピューター mouse CT6 超小型 デスクトップPC マウスコンピューターの「mouse CT6」。写真は付属の縦置き用のフットスタンドを装着した状態だ

容積約0.83Lの超コンパクトなデスクトップPC

 このmouse CT6シリーズは、本体のみだと約194(幅)×153(奥行き)×28(高さ)mm、重量が公称値で約597g、実測で590g(CT6-Lの場合)と500mlのペットボトル飲料と同程度の軽さと、容積が約0.83Lという小型ボディーが特徴だ。

 CPUを従来のRyzen 5 4500Uから6コア12スレッドのRyzen 5 5500Uに強化し、同時に内蔵GPUのRadeon Graphicsもパワーアップされた(6コア/1500MHz→7コア/1800MHz)。標準でメモリが16GB(8GB×2/PC4-25600)、ストレージが256GBのNVMe SSDのスタンダードモデル「mouse CT6-L」と、メモリを32GB(16GB×2)、ストレージを512GBに倍増させた「mouse CT6」が用意されている。

 今回はこの小型で取り回しやすいボディーを活用すべく、出張のお供として外に持ち出した。一般的な製品レビューについては、下記の記事を参照してほしい。

→・片手で持てる0.83Lの小型ボディー! 6コア12スレッドCPUに強化した超小型デスクトップPC「mouse CT6-L」を試す

マウスコンピューター mouse CT6 超小型 デスクトップPC 縦置き用スタンドを省いた状態での左側面。ブラックをベースに、赤色のアクセントを取り入れたスリムなボディーだ。サイドカバーはヘアライン加工が施され、前面は光沢素材を採用している
マウスコンピューター mouse CT6 超小型 デスクトップPC 右側面にはゴム足が装着されており、横置きでの利用も可能だ
マウスコンピューター mouse CT6 超小型 デスクトップPC 約28mmの薄さが際立つ。前面にUSB 3.2 Gen 1 Type-CとUSB 3.2 Gen 1 Type-A、USB 2.0を2基ずつ、SDメモリーカードスロット(UHS-I対応)を用意する(左)。背面には2基のUSB 3.2 Gen 1 Type-A、HDMI出力、アナログRGB出力(D-Sub 15ピン)の各端子を備える。1000BASE-T対応の有線LAN、ヘッドフォン出力、マイク入力端子、セキュリティロック・ポートも並ぶ

おことわり

※電車内での利用、および外部バッテリーを使って動作させる行為は動作保証の対象外となります。


出張の新幹線内で「mouse CT-6L」を活用した

 出張で利用したのは、東海道・山陽新幹線の「のぞみ号」だ。車両はN700A系で、普通車には窓際と車両の前後の席に、グリーン車には全席にAC電源が用意されている。ただし、電車内のコンセントは仕組み上、電圧の変動や瞬断が起こる可能性がある。

 バッテリーを内蔵したノートPCならともかく、デスクトップPCでの利用は機器的にも精神的にもよろしくない。しかし、本製品には出力65Wの小型ACアダプターが付属しており、これなら外部バッテリーを使って動作を継続できるのはないかと考え、ここでは容量2万mAhのポータブル電源を用意した。

 ポータブル電源のサイズは、実測で69(幅)×68(奥行き)×156(高さ)mm、重量も657.5gとポータブル電源としては小柄で、利用する際も場所をそれほど取らない。

マウスコンピューター mouse CT6 超小型 デスクトップPC 出張に利用した東海道・山陽新幹線の「のぞみ号」。普通車では窓際と車両前後の席に電源端子が用意されている
マウスコンピューター mouse CT6 超小型 デスクトップPC 標準で付属するACアダプターで駆動する。出力仕様は65Wで、サイズは約45(幅)×107(奥行き)×28(厚さ)mm、重量は実測で214gと軽い
マウスコンピューター mouse CT6 超小型 デスクトップPC 今回用意したのはAlfoxのポータブル電源「AF-PB001」だ
マウスコンピューター mouse CT6 超小型 デスクトップPC USB Type-C端子とType-A端子に加え、2ピンのACコンセントも用意する
マウスコンピューター mouse CT6 超小型 デスクトップPC ポータブル電源に3ピンのコネクター経由でACアダプターを接続したところ。遠目に眺めると、大型化したACアダプターに見えなくもない

 再びコロナウイルスの感染者が増加しているが、在宅であったり、会社であったりと日々働く場所が異なるハイブリッドワーク環境になってから、改めてそのベースとなるPCのパフォーマンスや使いやすさに注目が集まっている。

 会社から支給されるノートPCは、ビデオ会議で使うカメラやマイク、スピーカーなどを内蔵して取り回しやすい半面、画面サイズや入力環境などはどうしても自由度がない。

 その点、デスクトップPCならキーボードやマウス、ディスプレイはもちろん、Webカメラやマイクなども好みのデバイスでそろえられる。しかも本機のようなコンパクトなモデルなら、家と会社それぞれにACアダプターを用意して、本体のみ持ち歩くというのも十分にアリだ。

 本機のような小型モデルなら、モバイルディスプレイを含めて作業環境を作っても、狭い車内の折りたたみテーブルにも十分に設置できる。

マウスコンピューター mouse CT6 超小型 デスクトップPC N700A系のテーブルには、一般的な13型〜15.6型クラスのノートPCを置けるだけのスペースはある。写真は13.3型のモバイルPC「LAVIE NEXTREME」だ
マウスコンピューター mouse CT6 超小型 デスクトップPC 試しにmouse CT6-Lをテーブルに横置きしてみた。コンパクトさが分かる
マウスコンピューター mouse CT6 超小型 デスクトップPC 今回の出張ではPC本体やケーブルなどに加え、15.6型のモバイルディスプレイ「CIO-MBMN1080P」、小型キーボードのロジクール「MX KEYS MINI」を用意した
マウスコンピューター mouse CT6 超小型 デスクトップPC ポーチの中にmouse CT6-LとACアダプター、HDMIケーブル、ロジクールの小型マウス「POPマウス」(M370)などがある

 それでは、実際にセットアップして使ってみよう。

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