セットアップ作業は簡単で、映像はHDMIケーブルを、モバイルディスプレイの電源はUSB Type-CケーブルをPC本体に接続する。PCのACアダプターはポータブル電源にACアダプターをつなぐだけで済む。ロジクールの入力デバイスは、Bluetoothや専用のドングル「Logi Boltレシーバー」を使って接続可能だ。
ちなみに本機には、通信機能として有線LAN以外にもWi-Fi 6(IEEE802.11ax規格の無線LAN)とBluetooth 5(バージョンの小数点以下は非公表)を標準で装備している。
フルHD(1920×1080ピクセル)表示に対応した15.6型のモバイルディスプレイは、サイズが大きめなので表示される文字も見やすい。テーブルサイズともちょうどいいあんばいだが、キーボードを中央に置くとマウスのスペースがやや厳しくなる。
狭いスペースでマウス機能を使いたい場合は、キーボードにTrackPointを内蔵したレノボ・ジャパンの「ThinkPad TrackPoint Keyboard II」などを使う手もある。
東海道・山陽新幹線の車内では、無料公衆Wi-Fiサービス「Shinkansen Free Wi-Fi」が提供されている。本機もネットワーク環境としては有線LANに加え、無線LANはWi-Fi 6に標準で対応しているため、問題なく利用できた。
本機の標準構成の価格は10万9800円(税込み、送料別)と、11万円を切るのは魅力だ。メモリを32GBに、ストレージを512GBに倍増したmouse CT6なら同12万9800円で用意されているので、予算や用途に応じて選びたい。
もちろん、同社おなじみのBTOメニューにも対応しており、注文時にメモリは最大64GB(32GB×2)まで、M,2 SSDは最大2TBまで変更できる他、Microsoft Office Home & Businessの追加も行える。
本記事ではmouse CT6-Lの超小型ボディーに触発され、ややイレギュラーな使い方を取り上げたが、mouse CT6-Lには標準でVESA取り付けキットが付属しており、液晶ディスプレイ背面のVESAマウントに同キットを取り付ければ、液晶一体型PCとしての運用が可能になる。電源さえ確保できれば、さまざまなところで使えるデスクトップPCとして本機の魅力は大きい。
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