マウスコンピューターの「mouse CT6」シリーズは、容積0.8Lという超小型ボディーのデスクトップPCだ。
この9月にリニューアルされ、ディスプレイの裏にマウントできる超小型ボディーを継承しつつ、CPUは先代のRyzen 5 4500UからRyzen 5 5500Uへと強化した。
同社の直販サイトでは、上位スペックの「CT6」とベーシックな「CT6-L」が用意されており、どちらもBTOでのカスタマイズに対応している。今回はベーシックモデルのCT6-Lをベースにした評価機を手に入れたので、さっそくレビューしよう。
従来から継承するスリムでコンパクトなボディーは、いい意味でPCらしくない雰囲気がある。ブラックベースのカラーにシンプルな形状なので、リビングにも書斎にも違和感なくフィットする。
ボディーサイズは、横置き時の本体のみだと約194(幅)×153(奥行き)×28(高さ)mm、容積にすると約0.83Lで、重量も約597gと軽量だ。本体に電源は内蔵しておらず、標準で付属する65W仕様のACアダプターで駆動する。
在宅ワークの普及に伴い、こういった超小型デスクトップPCを持ち運ぶという使い方をするユーザーもいると聞くが、本製品なら重さはノートPC以下、ボディーの作りもしっかりしているので、ノートPC収納部があるバッグや保護用のインナーケースなどを利用して持ち運ぶのに不安はないだろう。
ボディーは横置き/縦置き両対応だ。縦置きする際は、付属のフットスタンドを利用する。安定確保のため底面は少し横幅があるものの、それでも約73mmで済む。サイズが膨らむのはスタンド底面だけなので、見た目のすっきりした印象はほとんど変わらない。
小さなボディーを生かして、ディスプレイの裏にマウントできるのも本機の特徴だ。VESA規格(70/100mm両対応)に準拠したマウントフレーム(VESA取り付けキット)が標準で付属しており、追加コストなしでVESA規格対応ディスプレイの背面にマウントして使える。
このマウントフレームの構造も、とても良くできている。フレーム単体で液晶ディスプレイの裏側に固定でき、後から本体を差し込み、手回しネジ1本で固定するだけだ。液晶ディスプレイの裏側という本来何もないスペースを有効活用し、設置スペースを実質ゼロにすることができる。
さらには、ワイヤレス接続のキーボードとマウスも標準で付属する。机上がケーブルでゴチャつくこともなく、見た目もスッキリとして机の上を有効に活用できる。
続いて、内部スペックを見ていこう。
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