「MousePro-M600F4」は、マウスコンピューターの超小型デスクトップPCである。法人向けブランドの「MousePro」ではIntelプラットフォームを採用しているが、一般向けのmouseブランドではAMDプラットフォームの「mouse CT6」シリーズを展開中だ。
現状の同社製デスクトップPCでは群を抜く省スペースなモデルであり、ノートPCのように持ち出して出先で使うことも可能だ。ボディーサイズは、約19.4(幅)×15.3(奥行き)×2.8(厚さ)cm、重量も実測591gと、単行本程度の大きさと重さに収まる。
今回はこのコンパクトさを生かして、出張のお供として持ち出してみた。一般的な製品レビューやホテルでの利用については下記の記事を参照してほしい。
※電車内のコンセントは仕組み上、電圧の変動や瞬断が起こる可能性があります。また動作保証の対象外となる行為です。
出張で利用したのは、JR東日本の特急「あずさ」で、全席にAC電源を用意したE353系だ。本製品には出力65Wの小型ACアダプターが付属しているが、3ピンタイプの電源ケーブルはやや太めで長い。持ち運びにはややかさばるので、ここではショートタイプのケーブルを利用した。
本機が採用するCPUのCore i3-8145U(2コア4スレッド、2.1GHz〜3.9GHz)、メモリのSO-DIMM(DDR4-2666)はノートPC向けのパーツを装備しており、別途ポータブル電源や出力65W以上に対応した大容量モバイルバッテリーでも、比較的長時間の利用が行えるだろう。
行動制限が緩和され、日々働く場所が異なるハイブリッドワーク環境になって、改めてベースとなるPCのパフォーマンスや使いやすさに注目が集まっている。実際、会社から支給されるのは、ビデオ会議で使うカメラやマイク、スピーカーなどを内蔵したノートPCが多いはずだ。しかし、画面サイズや入力環境などはどうしても限定されがちになる。
その点、デスクトップPCならディスプレイはもちろん、キーボードやマウス、Webカメラやマイクなどを好みなデバイスで固められる。しかも本機のようなコンパクトなモデルなら、家と会社それぞれにACアダプターを用意して、本体ごと持ち歩くという猛者も複数いると取材先で聞くことも多い。
今回持ち出したデバイスは前回のホテル利用とほぼ同じだが、車内でビデオ会議は行わないため、より軽装備となった。
それでは、セットアップして実際に使って見よう。
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