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片手で持てる省スペースデスクトップPC「MousePro-M600F4」を試すWindows 11も10どちらも選べる!(1/2 ページ)

» 2022年06月27日 12時00分 公開
[今藤弘一ITmedia]

 マウスコンピューターから発売されている「MousePro-M600F4」は、法人向けの省スペースデスクトップPCだ。ディスプレイの横に置いて使えるのはもちろん、VESAマウントにも対応しているので、ディスプレイ背面に取り付けても利用できる。

 その上、BTOにも対応しており、メモリやストレージの容量、外付けの光学ドライブやMicrosoft Officeシリーズの追加、さらにはOSも複数の選択肢が用意されている。

 今回、CPUにCore i3-8145Uを搭載し、OSにWindows 11 Proのダウングレード権を利用したWindows 10をプリインストールした評価機(プロダクトキーIDシール付き)をチェックする。これなら、導入後に全社のシステムをWindows 11に切り替えるときにも不安なく移行が行える。

MousePro-M600F4 マウスコンピューターの小型デスクトップPC「MousePro-M600F4」。採用CPUはCeleron4205UからCore i5-8265Uまでさまざまなモデルが用意されており、Core i3-8145UのM600F4は、ラインアップのミドルレンジに位置づけられる

単行本サイズのコンパクトで軽量なボディーを採用

 本体を箱から取り出した際に印象的だったのが、そのボディーのコンパクトさだ。

 ボディーサイズは、約19.4(幅)×15.3(奥行き)×2.8(厚さ)cm、重量は実測で591gと単行本程度の大きさと重さで、付属の縦置き用スタンドを底面に取り付けても、約15.3(幅)×21.9(奥行き)×73(厚さ)cm、重量は実測で750gとフットプリントもそれほど大きくなく、デスク横に置いていても邪魔にならない。

 この小さなボディーにUSB 3.0 Type-Aポートを前面に2基、背面に2基用意する他、USB 2.0 Type-Aポートが前面に2基配置されている。加えて前面にはUSB 3.0 Type-Cポートもあり、今発売されている周辺機器を接続したいと思ったときには、たいていの場合対応できるだろう。

MousePro-M600F4 スマートフォン(iPhone 13 Pro)との大きさ比較。本機のコンパクトさが分かる
MousePro-M600F4 本体左側面にMouseProのロゴがある。写真は縦置き用スタンドを省いた状態だ
MousePro-M600F4 本体右側面。ゴム足が用意されており、横置きにする場合はこちらの面が底面になる

標準でVESA取り付けキットが付属

 本機の大きな特徴は、標準でVESA取り付けキットが付属していることだ。これはコンパクトなボディーを生かして、液晶ディスプレイ背面のVESAマウントにキットを取り付けることで、まるで液晶一体型PCとしての運用が可能になる。

 これなら、狭い机上をさらにすっきりさせることで、業務効率を改善できる。もしVESA取り付けキットを使う前提なら、購入時にキーボードやマウスを無線タイプに変更しておこう。そうすれば、ケーブル回りがさらに整理される。

 PC本体の固定も手回しネジだけで済むため、いざとなればオフィスと自宅を持ち運ぶことも可能だろう。

MousePro-M600F4 標準添付されるVESA取り付けキット(左)と縦置き用のスタンド(右)
MousePro-M600F4 VESA取り付けキットを本体に取り付けたところ
MousePro-M600F4 iiyamaブランドの液晶ディスプレイ背面に本機を取り付けたところ。取り付け向きを調整できる
MousePro-M600F4 標準添付のマウスとキーボード。BTOには無線タイプなど豊富な選択肢が用意されている

豊富なインタフェースを標準で装備

 ディスプレイ出力としてHDMI出力端子に加え、D-Sub 15ピンのアナログRGB端子も用意されているので、古いデバイスが多い企業向けPCとしてはうれしいところだろう。最大解像度はHDMIで3840×2160ピクセル(30Hz)、D-Sub 15ピンだと1920×1080ピクセル(60Hz)だ。Thunderboltなどの最新インタフェースはなく、この辺りは仕様の古さを感じる部分ではある。

 一方で、前面にSDメモリーカードリーダーが配置されており、デジカメで撮影した画像などもPCに簡単に取り込むことができる。

 ネットワーク環境としては、無線LANはWi-Fi 6に標準で対応し、背面には1000BASE-T対応の有線LAN端子もあるので、無線/有線のどちらのケースにも対応できる。無線通信ではBluetooth 5.2も利用可能だ。

MousePro-M600F4 本体正面には電源ボタン、USB 3.0 Type-A×2、USB 2.0 Type-A×2、USB 3.0 Type-C×1、SDメモリーカードリーダーが配置されている(左)、背面にはAC電源コネクター、ヘッドフォンやマイクロフォンジャック、ケンジントンロックが並ぶ(右)
MousePro-M600F4 付属のACアダプターは小柄で軽量だが、電源ケーブルは3ピンタイプでやや太い

 続いて、内部システムを見ていこう。

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