キーボードは、グラデーションのスケルトンブラックのベゼルが印象的だ。表面にはIMR(In Mold Release)フィルムを貼って摩擦を低減しているという。スベスベとして心地良い感触だ。冒頭で紹介した通り、カスタマイズ可能なRGB LEDバックライトも装備している。
キーピッチは約19mmで、テンキーとの間も十分に間隔が空けられている。配列については、Deleteキーの位置がズレてテンキーの上にある点は気になるが、同社の製品ではよくある仕様でもあるので。これに慣れていれば問題ないだろう。なお、PrintScreenキーは、最下段とテンキーの上と2つある。
キートップには約0.15mmの深さで、ゆるやかなカーブがつけられていて指を置きやすい。キーストロークは約2mmだ。スイッチは感触も絶妙で、長文入力も快適に行え、ほとんどタイプ音がしない静音仕様でもある。
なお、スイッチはメカニカル仕様ではないものの、押下に対して素早く反応する「Overstroke Technology」により、正確で高速な入力が可能だとしている。
キーボードの奥には独立したホットキーを用意しており、Armoury Crateユーティリティーの起動や動作モードの切り替え、マイクミュート、音量調整キーが用意されている。いずれも利用頻度が高いと思われるだけに便利だろう。
通信機能は2.5GBASE-T対応の有線LANと、Wi-Fi 6Eの無線LAN、Bluetooth 5.1を標準装備する。Wi-Fi 6Eについては、6GHz帯での通信に対応することも明記されている。
USBはType-CとType-Aを2基ずつ搭載しており、Type-Cは1基がThunderbolt 4に対応し、もう1基はUSB 3.2 Gen 2対応となる。
USB 3.2 Gen 2の方は、ディスプレイ出力(DisplayPort Alterenate Mode)に加えて、USB PD(Power Delivery)にも対応しており、制限付きながら、USB PD対応チャージャーなどからの給電が可能だ。
また、右側面にあるUSB Type-Aは2基ともUSB 3.2 Gen 2対応で、10Gbpsでのデータ転送が可能だ。ディスプレイ出力としてはHDMIも装備している。
なお、先代までの同シリーズでは省かれていたWebカメラも、ディスプレイの上部にノイズキャンセル対応アレイマイクとともに内蔵することで、追加デバイスなしで動画配信やビデオ会議もできるようになった。
それでは、ベンチマークテストで本機の実力を見ていこう。
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