実際のゲームベースのテスト結果も上々だ。Far Cry 6では、2560×1600ピクセルの最高品質設定で、高解像度テクスチャ、DXR反射を含めた拡張設定を全て有効にしても最低フレームレートが90fps超と、エクストリームな画質で楽々とプレイできることを実証した。
アサシン クリード ヴァルハラでも2560×1600ピクセル(ボーダーレス)の最高品質で平均フレームレートが126fps、全レンダリングフレーム中低位1%が85fpsと、こちらも最高画質でのプレイが可能なスコアをマークしている。
また、レインボーシックス エクストラクションでは、1920×1080ピクセル(ボーダレス)のウルトラ低ベースに解像度100%固定、NVIDIA Reflexを有効にした状態で最低フレームレートが300fps超と、240Hzのディスプレイを生かし切るパフォーマンスを示した。コアゲーマーでも満足できるパフォーマンスを発揮しているといえる。
モンスタースペックだけに動作音も気になるが、試した限りでは許容範囲内だった。Turboモードでは高負荷時は大きな音がするものの、落ち着きのあるトーンで、数字ほど耳障りに感じない。
発熱の処理も優秀だ。排気口があるボディーの奥が発熱の中心で、パームレストにはほとんど熱が伝わってくることはなく、うまく処理できているといえる。
評価機(G834JY-I9R4090)の実売価格は税込み59万9800円となっている。さすがにエクストリームゲーマー向けのハイエンドモデルだけに高価で、誰もが買えるような価格ではない。それでも、この仕上がりを見れば納得だ。
ラインアップ別に見ると、GPUをGeForce RTX 4080 Laptopにした「ROG Strix SCAR 18 G834JZ」(G834JZ-I9R4080)なら51万9800円、16型のROG Nebula HDR Displayを搭載した「ROG Strix SCAR 16 G634JY」(G634JY-I9R4090)は57万9800円、そこからGPUをGeForce RTX 4080 Laptopにした「ROG Strix SCAR 16 G634JZ」(G634JZ-I9R4080)は49万9800円となる。
持ち運びができるノートPCでありながら、タワー型の現行ゲーミングPCを軽く上回るパフォーマンス、表示品質に優れた高リフレッシュレートの大画面、所有欲を刺激するビジュアル演出など、他にはない魅力を満載した製品となっている。60万円近い対価を払うことを検討する価値はしっかりあるモデルだろう。
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