イトーキは3月3日、ゲーミング市場を想定した家具の新レーベル「Daidara(ダイダラ)」を発表。第1弾の製品として、ゲーミングチェアのフラグシップモデル「Act Gaming」を同日に発売した。Act Gamingの税込み参考価格は14万4900円で、主に同社のオンラインショップで販売される。
Daidara レーベルの第1弾となる「Act Gaming」は、イトーキのオフィスチェア「Act」のハイバック付きモデルを元に、ゲーマーに必要な機能を取り入れたゲーミングチェアだ。この製品は「東京ゲームショウ2022」で既に発表済みで、同社のゲーミングチェアの最上位製品と位置付けられる。ただし、発表時からの仕様変更として、背もたれがレザー素材からエラストマー樹脂に変更されている。
先述の通りAct Gamingはイトーキのオンラインショップを中心に販売されるが、一部のECサイトでも取り扱いがある。また、ヤマダデンキの「LIFE SELECT」店舗でも展示販売を実施する。加えて、東京タワー(東京都港区)の敷地内にあるe-Sportsパーク「RED° TOKYO TOWER」でも、体験ブースが設けられる。
Act Gamingは、ゲーマーそれぞれのプレイスタイルに合わせて、アームレスト(肘置き)や座面シートの位置などを柔軟に調整できる。また、主に家庭での利用を想定して、オフィスチェアと比べて座面の高さを低めに設定されている。
3月3日の発表会では、開発に協力したe-Sportsプレイヤー2人が登壇し、使用した感想を述べた。VARRELのらきょるん選手は「スプラトゥーン3」のプロゲーマー、テックウイングのよっシィ選手は「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」を専門とするプロゲーマーだ。
2人がプレイする時のゲーミングチェアの使い方は大きく異なる。らきょるん選手は、ジャイロ操作を多用する「スプラトゥーン3」をプレイしているため、前傾姿勢で肩をすぼめて、コントローラーが安定する体勢でプレイすることが多いという。
らきょるん選手はAct Gamingの大きく内側に寄せられるアームレストを「肘置きが革命だと思った」と評価。さらに、座面シートを前にせり出すように設定することで、膝裏に負担をかけずに重心を安定させる前傾姿勢が取れたという。
よっシィ選手のプレイスタイルは対照的に、座面に深く腰掛けて、背もたれに深く寄りかかる姿勢だ。よっシィ選手は「Act Gamingは他のゲーミングチェアと違って、背もたれが柔らかいので楽に座れる」と評価する。エラストマー製の背もたれは柔軟性が高く、身体をひねるように後ろを振り向いても、身体を支えられるという。
Act Gamingを開発したイトーキ スマートオフィス商品開発本部の寺本宜広氏は、座面のこだわりを紹介した。座面の構造材には、ポリプロピレン製のシートが配置されており、腰掛けると身体を包みこむように、たわむ構造になっているという。
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