ROG Gladius III Wireless AimPointも、先に紹介したROG Chakram X Originと同じくFPSやMOBA向けに最適化された左右非対称型のワイヤレスゲーミングマウスだ。光学センサーも「ROG AimPoint」と同じものを搭載している。
「何が違うのか?」というと、こちらは“軽さ”を重視した設計となっている。重量は公称で約79gと、ROG Chakram X Origin比で44gほど軽い。サイズは約68(幅)×132.7(奥行き)×44(高さ)mmである。
付属の付属のUSBケーブル(USB Type-C to USB Standard-A)、USBレシーバーと延長アダプターはROG Chakram X Originと共通である。
本体には左右のクリックボタン、ホイールボタンと2つのサイドボタンを備えている。軽量性を重視した分、ボタンの数は削減された格好だ。ボタンの機能はArmoury Crateで設定できる。
PCとの接続は、有線、独自の2.4GHz無線、Bluetoothの3種類に対応しており、底面にあるスイッチで切り替えられる。有線接続時は本体バッテリーへの充電も行える。2.4GHz無線用のUSBレシーバーは、底面に直接差し込む形で収納可能だ。
Bluetooth接続時は、最大3台のマルチペアリングに対応している。接続先の切り替えは本体底面のボタンで簡単に行える。
スペック上の最大精度は3万6000DPIで、最大ポーリングレートは有線接続時で1000Hzとなる。独自の「ROG SpeedNovaテクノロジー」によって、常に安定した接続性と最高の通信速度を実現しているという。
公称のバッテリー駆動時間は、2.4GHz無線接続時が最大119時間、Bluetooth接続時が最大143時間となっている。ROG Chakram X Originと比べると少し短いが、十分な時間を確保している。
ROG Chakram X Originにはない要素として、このマウスには「グリップテープ」が付属する。その名の通りマウスのグリップを改善するためのテープ(シール)で、クリックボタンや側面に貼り付けると握りやすさが向上する。好みに応じて使うといいだろう。
ROG Gladius III Wireless AimPointのクリックスイッチは、標準でROG Microスイッチが装着され、交換用にオムロンのD2F-01Fとスイッチリムーバーが付属する。ただし、交換時は2本の本体ネジをドライバーで外す必要がある。ドライバーは付属しないので、自分で用意するようにしたい。
LEDライティングはROGロゴのみ対応している。ロゴバッジによるカスタマイズはできないが、Armoury Crateを使って光り方をカスタマイズすることは可能だ。
ROG Gladius III Wireless AimPointも、各種カスタマイズはArmoury Crateを通して行える。ただし、ボタンの数とライティングスポットが少ないこともあって、ROG Chakram X Originと比べると設定項目はシンプルとなっている。
とはいえ、しっかりとカスタマイズできるので、ゲームやアプリに合わせてチューニングするとより快適に使える。
クイックな操作感を追い求めるゲーマーにとって、ROG Gladius III Wireless AimPointは良い選択肢になる。「かぶせ持ち」「つかみ持ち」の両方に対応できる形状とサイズ感も見逃せない。
実際にこのマウスでFPSを長時間プレーしてみたが、手の疲れはほとんど感じなかった。万人向けのハイスペックワイヤレスゲーミングマウスとして、ぜひ多くの人に使ってもらいたいと思う。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.