ASUS JAPANから発売されている「ROG Chakramシリーズ」は、本体左側面にスティックを用意するという特徴を持つゲーミングマウスだ。
最新の「ROG Chakram X」(以下、Chakram X)は、ジョイスティックを前後上下に動かした際の挙動を指定する「デジタルモード」の他に、アナログスティックのようにぐりぐりと使える「アナログモード」を備え、その手前に配置されている前後上下のボタンと組み合わせればゲームパッドのようにも使える。今回はこのChakram Xについて紹介していこう。
なお、原稿執筆時の価格は、同社直販「ASUS Store」で税込み1万9980円だった。
まずはChakram Xの本体回りから見ていこう。本体サイズは約132.7(幅)×76.6(奥行き)×42.8(高さ)mmで、重量の公称値は約127g、付属するケーブルを含めた重量は実測で168gだった。付属ケーブル(USB Type-C→USB Type-A)の長さは約2mあり、実用的には十分だ。
素材は「ROGパラコートケーブル」という独自のもので、とてもしなやかなで、マウスを動かしていてもケーブルに引っ張られるということなく利用できる。PCとの接続は、PC側がUSB Type-A端子、マウス側がUSB Type-C端子となる。
左クリックと右クリック、ホイールクリックに加え、先ほど述べたジョイスティックの上下/左右、4つのボタン、計11個の全てがプログラマブルで、任意の機能を割り当てられる。機能を割り当てるにはユーティリティー「Armoury Crate」が必要だが、これについては後ほど詳しく述べる。
ジョイスティックには高さの違う2つのスティックが別に用意されており、最初から取り付けられているものと加えて3種類が用意されている。
本体は有線だけでなく、独自の2.4GHz無線方式やBluetoothにも対応する。有線と2.4GHz、Bluetoothの切り替えは底面のスイッチで行う。Bluetoothだが、同じく底面にあるボタンでペアリング可能だ。Bluetoothでは最大3台のデバイスとペアリングでき、ボタンを押すことでデバイスを切り替えられる。
底面にはもう1つのボタンが用意されており、それを押すことで解像度(dpi)の切り替えが可能だ。また2.4GHz無線用のドングルにはUSB Type-C→Type-A変換コネクターが付属しており、有線ケーブルの先にコネクターとドングルを差し、PCへつなげて使えるようになっている。
Chakram Xを無線で利用した場合のバッテリー持ち時間は、公称で最長114時間だ。かなり長時間使えるので、試用している際もバッテリーの持ちを気にしたことはなかった。バッテリーは付属のケーブルでの充電に加え、Qiのワイヤレス充電にも対応している。「ROG Balteus Qi」などのワイヤレス充電付きマウスパッドを利用すると、便利に使い続けられる。
底面には、マウスの滑りをよくするためにPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)で作られたソールが配置されている。PTFEを採用しているゲーミングマウスは多いが、とても滑りがよいのでマウスを動かしやすい。
続いて、本製品の大きな特徴であるキースイッチを見ていこう。
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