日本HPは4月18日、同社製デスクトップおよびモバイル向けワークステーションのラインアップを刷新し、4月下旬〜7月中旬にかけて計12モデルの販売を開始する。
デスクトップワークステーションとしては、第4世代Xeonプロセッサ(開発コード名:Sapphire Rapids)と最大4枚のNVIDIA RTX A6000 Ada搭載グラフィックスの装着に対応したハイエンドモデル「HP Z8 Fury G5」を用意。最大でDDR5メモリを2TB搭載でき、高度なディープラーニング処理やバーチャルプロダクションなどの作業を行うことも可能だ。
この他、最大3枚のNVIDIA RTX A6000 Ada搭載カードに対応した 「HP Z6 G5」、最大2枚内蔵可能な「HP Z8 G5」なども用意する。
また、新モデルは遠隔でのシステムの管理などを行える「HP Anyware Remote System Controller」(外付けタイプと内蔵タイプ)の利用にも対応している(HP Anyware Remote System Controllerは7月頃に発売予定)。
製品名 | HP希望販売価格(税込み) | 販売開始日 |
---|---|---|
HP Z8 Fury G5 | 85万2500円から | 5月下旬 |
HP Z4 G5 | 58万1900円から | 4月下旬 |
HP Z6 G5 | 93万5000円から | 5月中旬 |
HP Z8 G5 | 80万3000円から | 5月上旬 |
HP Z2 Mini G9 | 39万4460円から | 5月下旬 |
HP Z2 SFF G9 | 22万7480円から | 5月下旬 |
HP Z2 Tower G9 | 23万6060円から | 5月下旬 |
モバイルワークステーションとしては、第13世代Core i9とNVIDIAのAda Lovelaceアーキテクチャを採用したGPUを搭載可能な「HP ZBook Studio G10」、Core i7-13850HXプロセッサとVIDIA RTX 5000 Ada世代までの搭載に対応した 「HP ZBook Fury G10」など、計5モデルを取りそろえている。
製品名 | HP希望販売価格(税込み) | 販売開始日 |
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HP ZBook Firefly 14 inch G10 | 32万5600円から | 5月中旬 |
HP ZBook Firefly 16 inch G10 | 33万8800円から | 5月中旬 |
HP ZBook Power 15.6 inch G10 | 40万4800円から | 6月中旬 |
HP ZBook Studio 16 inch G10 | 59万7300円から | 7月中旬 |
HP ZBook Fury 16 inch G10 | 59万7300円から | 6月中旬 |
4月18日に行われた発表会では、日本HP パーソナルシステムズ事業本部 クライアントビジネス本部 バリュービジネス部 部長の大橋 秀樹氏が、今回のモデルについての背景などを語った。
大橋氏は「コロナ禍以降、ワークステーションを活用している設計や開発部門でもハイブリッドワークが浸透し、直近の3年間でデスクトップからモバイルへの移行が急速に進んだ」と説明した。
一方で「自動車産業などは、まだデスクトップでの利用が多いのが現状だ。しかし、設計者がいる部屋にワークステーションを置いてという伝統的なスタイルから、ワークステーションをデータセンターにおいて、ノートPCで接続する形が増えている」とし、ハイブリッドワーク環境に適した形に対応すべく、ワークステーションのモバイル化、ワークステーションをデータセンターにまとめて集中管理、データセンターへの設置を前提として機能と性能を強化に取り組んだとアピール。
同時に「これらの基調にあるのはサスティナビリティ(持続可能性)で、リサイクル素材の積極採用、高い変換効率を備えた電源ユニットの導入などに取り組んだ」と語った。
デスクトップの新G5 Workstationは、従来モデルの後継機だけでなく、新たに最上位モデルの「Z8 Fury G5 Workstation」も加わった。Intelからリリースされた第4世代Xeonに加え、NVIDIAのAda Lovelaceアーキテクチャを採用したRTX 6000 Adaを搭載したグラフィックスカードを最大4枚、メモリも16スロットを備え最大2TB(DDR5 Registered ECC)搭載できるなど、見どころ満載のモデルだ。
最小構成価格は85万円台だが、Xeon w9-3475Xや2TBメモリ、NVIDIA RTX 6000 Ada×4といったフル装備にすると「おそらくポルシェが1台買える金額になると思います」(プロダクトマネージャー 柄津 佑輔氏)とのことだった
続いて、新モデルの実機を細かく見ていこう。
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