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ロジクールの最高峰、Masterシリーズが世代交代 「MX KEYS S/MX ANYWHERE 3S」をチェック(1/3 ページ)

» 2023年07月03日 13時00分 公開
[瓜生聖ITmedia]

 ヒューマンインタフェースであるキーボードやマウスは、人の意思を伝えるデバイスとして他の周辺機器よりもフィーリングが重視される機器だ。その品質によって生産性が大きく左右されるため、機能そのものは以前から飽和状態に近いにもかかわらず、各社から新たな特徴や魅力を持ったモデルが次々と発表され続けている。

 今回はロジクールのフラグシップ、Masterシリーズの最新モデル「MX KEYS S」と「MX ANYWHERE 3S」を紹介する。

photo Masterシリーズの最新機種、「MX KEYS S」(写真=左)と「MX ANYWHERE 3S」(写真=右)

ロジクールの最高峰、Masterシリーズ最新モデル

 キーボードやマウスのリーディングカンパニーとして、ロジクールは他のメーカーとは異なる特徴を持っている。それはキーボードとマウスが同社の主力分野であること、スタイリッシュなデザインや豊富なカラーバリエーションなど、ユーザーの好みや予算に応えるかのようにエントリーモデルから高級モデルまで幅広いラインアップを提供していることだ。

 今回登場したのはMasterシリーズの最新モデル、ワイヤレスキーボード「MX KEYS S」とワイヤレスマウス「MX ANYWHERE 3S」だ。こだわり抜いた品質と機能が特徴のMasterシリーズは、同社の最高峰シリーズに位置付けられる。Masterシリーズ未経験の人、前モデルの愛用者両方にとって、今回の両機種がどのような特徴があるだろうか。

MX ANYWHERE 3S

 Masterシリーズのマウスは「MX MASTER」シリーズと「MX ANYWHERE」シリーズの2系統で展開されている(Ergoシリーズを除く)。

 大型でアシンメトリーデザインのMX MASTERシリーズに対し、MX ANYWHEREはコンパクトな左右対称デザインと対照的なモデルだが、どちらもMasterシリーズにふさわしい機能と性能を備えている。

photo MX ANYWHERE 3SはMasterシリーズのコンパクトモデル。グラファイト、ペイルグレーの2色で展開される
photo 前モデルMX ANYWHERE 3とデザインはほぼ同じ

 そのこだわりの1つがホイールだ。ロジクールの高級マウスは勢いを付けてホイールを回すと引っ掛かりなく高速に回り続けるフリースピンモード、ゆっくり動かせばカリカリという引っ掛かりのあるラチェットモードに切り替わる。

 世代や機種によっては自動切り替えがなかったり、機構の実装方法が異なったりするが、MX ANYWHERE 3Sでは回転速度によって自動的に電磁気の極性を切り替え、その反発力でクリック感を生み出す「Magspeed Smartshiftスクロールホイール」を採用している。ラチェットモード時の引っ掛かりの強さはフィーリングに直結するところだが、電磁気で実現しているおかげでユーザーの好みに合わせて変更できるのがうれしい。

photo MX ANYWHERE 3Sのホイールは金属製
photo 別途無償ダウンロード可能なユーティリティー「Logi Options+」を導入すれば、詳細な設定が可能だ。「スクロール力」という謎の項目が反発力の設定になっている。数値を大きくすれば引っ掛かりが強くなる

 2つ目はEasy-Switchと呼ばれる機能だ。最大3台までの接続先を登録しておくことができ、背面のEasy-Switchボタンで切り替えられる。MX ANYWHERE 3ではBluetoothとロジクール独自のUnifyingの2種類の接続方式に対応していたが、MX ANYWHERE 3SではUnifyingが「Logi Bolt」に変更されている。

 Logi Boltは米国連邦情報処理標準(FIPS)準拠となるBluetooth LEセキュリティモード1/レベル4(セキュア接続専用モード)に基づけた独自規格であり、高いセキュリティと混線に強く、信頼性の高さを特徴としている。Unifyingとは互換性がなく、事実上の後継規格であるため、MX ANYWHERE 3Sがロジクールの最新機種ということを考えると当然の採用だといえるだろう。

 注意すべき点は、MX ANYWHERE 3にはUnifyingレシーバーが付属していたのに対し、MX ANYWHERE 3SにはLogi Boltレシーバーは別売となる点だ。実際の理由は不明だが、持ち運びも想定されるコンパクトマウスであるMX ANYWHERE 3Sの場合は接続先がノートPCであることが多く、専用レシーバーを必要とするLogi Boltの利用シーンが少ないという判断なのかもしれない。

photo MX ANYWHERE 3SのEasy Switchボタンは背面にある。マウスが机面から離れると接続先を示すインジケーターが点灯する

 前モデルからのもっとも大きな変化は静音化だろう。昨今のマウス・キーボード界では静音モデル/通常モデルで展開することは少なくなっており、全体的に静音モデルのみという製品が増えている。MX ANYWHERE 3は既に販売終了しているので、今回で静音タイプに置き換えられたことになる。

 同社のエントリーシリーズにあたる「Signature M650」では左右ボタンの静音化のみでサイドボタンは静音化されていなかった。そのため、逆にサイドボタンのクリック音が気になってしまうという人もいたようだが、MX ANYWHERE 3Sではサイドボタンもしっかりと静音化されている。

photo MX ANYWHERE 3Sではサイドボタンも静音化された

 また、その名が示す通りMX ANYWHEREシリーズはどこでも使えることが特徴の一つでもある。重量約99グラム(実測で94g)という軽さに加え、4mm厚以上であればガラス面でも利用できるDarkfieldトラッキングセンサーを備えている。MX ANYWHERE 3Sでは最大設定dpiも8000dpiに拡大されており、4K以上の高解像度モニターでも快適に利用できるようになった。

photo ポインタ速度は50dpi刻みで200〜800dpiの範囲で設定可能
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