では実際に使ってみよう。
USB Type-Cポートは、本体の左右両方に1基ずつ搭載されており、機能的には違いがない。そのため、接続先のデバイスの配置に合わせて、どちらのポートにケーブルをつないでも利用できる。
本製品は有機ELではなく一般的なIPS液晶だが、発色はかなり鮮やかだ。DCI-P3のカバー率が99%と、広色域に対応しているだけのことはある。また従来モデルと同じく斜め方向から見た時の色の変化も少なく、色にこだわりのあるユーザーにお勧めできる。
さて本製品の大きな特徴として、パススルー充電をサポートしたことが挙げられる。本製品にUSB PD充電器を接続することで、本製品経由でノートPCなどを充電できる機能だ。従来モデルは、せっかくUSB Type-Cポートを2基搭載していながらパススルー充電には非対応と、宝の持ち腐れだったので、本製品で新たにサポートしたのは大きな強みだ。
ところで、こういったパススルー充電に対応した製品は最近増えつつあるものの、実際に使おうとすると出力が足りず、PCを接続しても電源として認識されなかったり、また認識されてもバッテリーが回復しなかったりすることも少なくない。しかし本製品は、最大45Wの出力に対応しており、スマホやタブレットはもちろんノートPCに至るまで、事実上デバイスを問わずに充電が可能だ。
ちなみにパススルー充電を利用する場合、モバイルディスプレイ自体が一定の電力を消費するため、PCに給電されるのはUSB PD充電器の出力よりもワンランク下になる。具体的には、65Wの充電器をつないだ場合はPCに45Wが給電され、45Wの充電器をつないだ場合はPCには30Wが給電される。利用するUSB PD充電器は、なるべく出力が大きな製品をチョイスしよう。
最後に、ユーティリティーの「LG Switch」をチェックする。
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