付属のユーティリティー「LG Switch」についても見ていこう。
本製品は本体側にOSDメニューを搭載しておらず、表示モードの変更や画面の向き変更、コントラストの調整は、全てこのユーティリティーを経由してWindows側で行う。本体でも調節できるのは唯一、明るさの調整だけだ。
このLG Switchは画面分割モードにも対応しているので、本製品の画面上で2つのウインドウを均等に横に並べるといった操作にも対応する。サブディスプレイである本製品上で、毎回決まった配置を可能にするこの機能は役に立つ。
以上のように、従来モデルと外観はほぼ同一ながら、USB Type-Cポート×2を使ったパススルー充電に対応し、さらにスタンドの仕様変更により縦置きにも対応するなど、これまでの弱点が修正され、完成度が向上している。わずか1世代でここまで進化するのはいい意味で予想外で、従来モデルの所有者が嫉妬しかねないレベルだ。
実売価格は4万円台半ばと、一般的な15.6型のモバイルディスプレイと比べると高価だが、そもそもの完成度の高さに加えて、3年保証も付属することを考えると、この価格も納得だ。設定をOSDメニューではなくユーティリティーで行う関係上、実質Windows専用となることだけは気をつけたい。
最後になったが、本製品の特徴の1つに、背面カラーがシルバーであることが挙げられる。最近のモバイルディスプレイは、ブラックカラーの製品がほとんどなので、シルバーという配色はかなり異色だ。
これは同社のノートPC「LG gram」シリーズとのマッチングも考慮したものだと考えられるが、所有しているノートPCがシルバーもしくはホワイトで、背面から見た時の色を合わせたい場合は、本製品はまたとない候補になるだろう。ケーブルも白で統一されるなど色にこだわりが見られるのは、プラスと言ってよさそうだ。
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