RevoPadは、CPUにIntel Celeron N5105(4コア4スレッド/2.0GHz〜2.9GHz)を搭載する。メモリは16GB(LPDDR4)でストレージは512GB(M.2 SSD)、OSはWindows 11 Proとなる。
この手のキワモノ(といっては失礼だが)デバイスでは、メモリ容量が4GBや8GBも珍しくないが、16GBを積んでいるのは好印象だ。セカンドディスプレイを搭載し「マルチタスクに最適」をうたっているので、そこは意識しているのかもしれない。
まずCPUの性能を計測するCINEBENCH R23の結果は、シングルコアが「1678pts」、シングルコアは「569pts」という結果になった。
また、PCの総合性能を測るPCMark 10の結果は、総合スコアが「2264」だった。Webブラウジングやビデオ会議など一般的なPCの使い方の指標となるEssentialsは「5129」で、こういった用途であれば何とか利用できそうだ。
一方で、オフィスアプリのパフォーマンス指標となるProductivityは「3018」、写真編集や動画編集などクリエイティブ作業のDigital Content Creationは「2036」とかなり低めになっている。オフィスアプリは使えそうだが、写真編集などの用途は苦手と言っていいだろう。
参考までに、Celeron N5105(開発コード名:Jasper Lake)の次世代となるAlder Lake-N世代のIntel N100を搭載した「GeeLarks X2」のスコアは、総合が「3206」、Essentialsが「7378」、Productivityが「4966」、Digital Content Creationは「2441」だった。N5105よりもかなりパフォーマンスがアップしており、RevoPadもN100を採用してほしかったところだ。
グラフィック性能を確認するために、3DMarkもテストした。こちらも比較参考用としてとして、GeeLarks X2(Intel N100)のスコアを併記している。予想通りと言っては何だが、やはりゲームを遊ぶには力不足なようだ。
最後に、バッテリーの駆動時間をチェックしよう。RevoPadは5000mAhのバッテリーを搭載しており、公称のバッテリー駆動時間は約9時間だ。試しにPCMark 10のバッテリーベンチを実行したところ、一般的なオフィスユースを想定したModern Officeでは2時間46分という結果だった。あまり外に持ち出すような端末でもないので、これでも十分ではあるだろう。
公式では、「マルチタスクに最適」でビジネスシーンやオンライン学習などの用途を推している。確かに2画面あることで、いろいろと使い途が広がりそうではあるのだが、いかんせん、処理能力が追いついていない。はっきり言ってしまえば、複数のアプリを同時に使うマルチタスクには不向きで、シングルタスクなら何とかという使い勝手だ。
キーボード横にセカンドディスプレイを配置するというアイデア自体は、決して悪いものではないと思う。筆者的には、むしろこういったデバイスが大好きだ。ただ、画面サイズ自体、もう少し小さくして軽くなっても良かったのではないだろうか。
あれもこれもできるということではなく、メモに特化、SNS表示に特化など、用途をある程度絞った提案をした方が利用シーンをイメージしやすく、使い勝手も良くなるのではないかと感じた。そういう意味では、後継機に期待したいPCだ。
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