米NVIDIAは10月17日(現地時間)、同社のGeForce向けGame Readyドライバの最新版となるバージョン545.84をリリースした。Automatic1111版のStable Diffusion Web UIにおいて、GeForce RTXのパフォーマンスが最大2倍に向上するTensorRTアクセラレーションが追加されている。
この機能強化により、AI画像生成がこれまでよりも高速になり、ユーザーは時間の節約になるとしている。なお、利用するには拡張機能のダウンロードが必要となる。
また、新ドライバでは「NARAKA: BLADEPOINT」および「Warhammer: Vermintide 2」でDLSS 3が利用可能になる他、AIによりストリーミングビデオを超解像度化する「RTX Video Super Resolution」(RTX VSR)のバージョン1.5になり、画像処理の品質がさらに向上。GeForce RTX 20シリーズのサポートも追加された。
米Googleは10月13日(現地時間)、Google WorkspaceやGoogle Cloud Platformなどで利用できる生成AIについて、著作権を理由に意義を申し立てられた場合、それに伴う潜在的な法的リスクについて責任を負い、Googleが補償すると発表した。
補償内容としては大きく2つあり、1つはトレーニングデータに関するもの。使用しているトレーニングデータが第三者の知的財産権を侵害していると申し立てられた場合、これを補償する。
もう1つは、AIが生成したコンテンツに関するもので、WorkspaceのDuet AIが生成したドキュメント、スライド、Meetで生成された画像や、Google CloudのDuet AI、Vertex AIの検索だ。会話、テキスト埋め込みAPI、ビジュアルキャプション、Codey APIなどによりユーザーが生成したものが知的財産権の侵害を申し立てられた場合に補償する。
なお、これはあくまでも他者の権利の侵害を意図的に行っていないことが前提だ。また、生成された出力を責任を持って使用するためにソースを引用するなど、既存のツールや新しいツールを使用している場合にのみ適用されるとしている。
こうした補償を提供しているのはGoogleだけではなく、MicrosoftやAdobeなども同様の補償を用意している。
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