EIZOの「FlexScan EV2740X」は、USB Type-Cドック機能を備えた27型液晶ディスプレイだ。FlexScanブランドの中ではプレミアムグレードに位置付けられる多機能モデルで、従来機「FlexScan EV2785」の後継製品となる。
画面入力とPCへの給電(最大94W)、有線LANネットワーク接続、USB周辺機器の接続を全てUSB Type-Cケーブル1本でできる先進のワークスタイルに対応する他、すっきりとしたフレームレスデザイン、環境配慮への取り組みも特徴だ。実機を入手したので、レビューしていこう。
まずは外観から見ていこう。画面の上下左右のベゼル幅をギリギリまで狭くした4辺フレームレスデザインを採用している。
シンプルかつ圧迫感を感じさせないフォルムを採用し、スタンドも含めて無駄をそぎ落としたスッキリとしたビジュアルに仕上がっている。
具体的なサイズは約611.6(幅)×242〜250.1(奥行き)×370.8〜565.4(高さ)mm、重量は画面部が約5.5kg、スタンドを含めると約8.2kgだ。
本製品の特徴の1つが、柔軟な調整機能だ。中でも画面の高さは最大195mmとなっている。一般的な外付け液晶ディスプレイでは100〜150mm程度が多いだけに、異例ともいえる柔軟性だ。
これには理由がある。ノートPCと組み合わせたデュアルディスプレイ環境での運用を想定し、ノートPCを下に設置しても表示が隠れずに使えるようにとの配慮だという。
画面を垂直にした状態で、設置面からの高さを計測してみると、ベゼル下までが約210mm、非表示部までは約225mmだった。
試しに手持ちのPC(ThinkPad T480s、奥行き236.8mm)を画面の下に置いてみると、ノートPCのヒンジを少し開いた状態(約110度〜)で隠れることなく使用できた。こうした運用ができるのは大きなアドバンテージだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.