4Kで省電力、Type-C対応の27型4K液晶ディスプレイ「FlexScan EV2740X」を試す(1/4 ページ)

» 2023年11月06日 15時15分 公開
[マルオマサトITmedia]

 EIZOの「FlexScan EV2740X」は、USB Type-Cドック機能を備えた27型液晶ディスプレイだ。FlexScanブランドの中ではプレミアムグレードに位置付けられる多機能モデルで、従来機「FlexScan EV2785」の後継製品となる。

 画面入力とPCへの給電(最大94W)、有線LANネットワーク接続、USB周辺機器の接続を全てUSB Type-Cケーブル1本でできる先進のワークスタイルに対応する他、すっきりとしたフレームレスデザイン、環境配慮への取り組みも特徴だ。実機を入手したので、レビューしていこう。

photo EIZOのFlexScan EV2740Xは、EIZOから登場したUSB Type-C対応27型液晶ディスプレイだ

すっきりとした4辺フレームレスデザイン

 まずは外観から見ていこう。画面の上下左右のベゼル幅をギリギリまで狭くした4辺フレームレスデザインを採用している。

 シンプルかつ圧迫感を感じさせないフォルムを採用し、スタンドも含めて無駄をそぎ落としたスッキリとしたビジュアルに仕上がっている。

 具体的なサイズは約611.6(幅)×242〜250.1(奥行き)×370.8〜565.4(高さ)mm、重量は画面部が約5.5kg、スタンドを含めると約8.2kgだ。

photo 画面非表示部をギリギリまで狭くした4辺フレームレスデザインを採用している。具体的なサイズは約611.6(幅)×242〜250.1(奥行き)×370.8〜565.4(高さ)mm、重量は画面部が約5.5kg、スタンドを含めると約8.2kgだ
photo 裏面は圧迫感を軽減させるためにサイドを絞り込んでいる
photo スタンドはU字型で長い部分の幅が315.7mm。奥行きも232.9mmとコンパクトだ
photo ケーブルクランプを搭載しており、ケーブルをすっきりとまとめられる

ノートPCとのデュアルディスプレイ環境を想定した高さ調整機能

 本製品の特徴の1つが、柔軟な調整機能だ。中でも画面の高さは最大195mmとなっている。一般的な外付け液晶ディスプレイでは100〜150mm程度が多いだけに、異例ともいえる柔軟性だ。

 これには理由がある。ノートPCと組み合わせたデュアルディスプレイ環境での運用を想定し、ノートPCを下に設置しても表示が隠れずに使えるようにとの配慮だという。

 画面を垂直にした状態で、設置面からの高さを計測してみると、ベゼル下までが約210mm、非表示部までは約225mmだった。

 試しに手持ちのPC(ThinkPad T480s、奥行き236.8mm)を画面の下に置いてみると、ノートPCのヒンジを少し開いた状態(約110度〜)で隠れることなく使用できた。こうした運用ができるのは大きなアドバンテージだろう。

photo 高さは設置面スレスレから195mmの幅で調整可能だ。先代のFlexScan EV2785(177.9mm)よりもさらに広がっている
photo 画面のチルト確度は最大40度(上35度、下5度)の範囲で調整できる
photo スタンドの支柱を軸に画面の向きを左右各45度(合計90度)動かせるスウィーベル機能も備えている
photo 画面を90度回転できるピボット機能も搭載している。縦に長いWebページや文章を閲覧する際に便利だ。縦長の写真を迫力ある大きさで表示できるのもメリットだ
photo 画面を少し回転させると端子が手が届きやすい位置に来るため、ケーブルの挿抜もしやすい
photo 画面を高い位置に調整できるため、ノートPC(画面サイズ13〜14型)とのデュアルディスプレイ環境で画面が隠れず利用できる
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