ミネベアミツミ製ベアリングを採用したエレコムの“握らないトラックボール”、カスタム可能な実機を見てきた(3/3 ページ)

» 2023年11月16日 14時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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宙に浮いているかのような操作感

 発表会の後、筆者は会場内のタッチアンドトライコーナーで展示機を実際に触る機会を得た。

タッチアンドトライ 手の大きさにかかわらず、フィットしやすいデザイン

 最初に触ったのは人工ルビーモデルだ。説明にあった通り、薬指用のくぼみに指が吸い付くようで収まりが良い。小指は指先がデスクに触れ、大半は本体の曲面にフィットする。デスクにぺったりとつくサイズのため、無駄な力が入らない。

角度 この角度がフィットの秘密の1つだ

 既存のトラックボールと同じように支持球でボールを支えているため、わずかに摩擦を感じたが、フィット感があるので、これだけでも手首や、ひいては肩への負担も減るだろうと思えた。

 次に、ベアリングモデルを触ってみた。手に吸い付くようなフィット感だけでなく、宙を舞うかのような滑らかなボールの動きに、思わず「おおっ」と声が出てしまった。それほどスルスルと回すことができる。

人工ルビー支持球 こちらはボール支持部が人工ルビー支持球のもの。人工ルビーの直径は2mmだ
ベアリング こちらはベアリング。外径が4mmで、さらにその中に摩擦を減らすボールが入っている。想像するだけで目が痛くなりそうだが、ミネベアミツミでは、外径1.5mm(!)のベアリングも製作している。こちらは世界最小の量産可能なスチール製ボールベアリングとしてギネスブックに登録されている

 滑らかな動きかつボール径も大きいので、「これなら、2画面や3画面のディスプレイを使っている人でもストレスなくマウスカーソルを移動させられるだろう」と感じた。動画編集やスプレッドシート操作などでも使い勝手が良いだろう。

 開発担当者によれば、あまりに使い心地が良いため、メンバーの多くが人工ルビーの支持球に戻れなくなったとのことだ。

 トラックボールとして珍しい白は、増えつつある白いボディーのPCやキーボードなどに合わせるのに良さそうだ。エレコムとして初めて白のカラバリを出したのは、「在宅ワークなどで女性のトラックボール利用率が増えたこと、PC業界でホワイトモデルが一般的になりつつあること、ユニセックス仕様のニーズの高まりが増えたこと」などが理由だ。

 手にフィットし、握ることなく軽い力で操作できるトラックボールISTシリーズ。一度使ったら手放せなくなりそうな同製品は、エレコムの考える「トラックボールの新基準」になるかもしれないと予感させた。

IST 「IST」という名称は「Industry Standard of Trackballs」の略だという。トラックボール業界の新基準となることを目指した
粘土モック 開発時に作成した粘土モック
開発の経緯 どのように開発していったかという経緯を写真展示していた
粘土モックから3Dプリンタ 手前が粘土モック。奥に行くにつれ完成品に近づく。3Dプリンタで出力した試作機も展示されていた
開発メンバー IST開発メンバー。本当にうれしそうだ
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